(2009年11月13日 共同通信社)
パンなど炭水化物を減らす「低炭水化物ダイエット」を続けると、
気分が憂うつになったり、怒りっぽくなったりする-。
オーストラリアの研究チームが、
米医学誌「アーカイブズ・オブ・インターナル・メディシン」に発表。
炭水化物を極端に減らすダイエットは、腎臓障害をもたらすなど
問題点が指摘、精神面にも影響を及ぼすことが分かった。
研究は、24~64歳の肥満の人106人を対象、
(1)肉、乳製品などタンパク質や脂質を中心にし、
パンなど炭水化物を抑える「低炭水化物」組、
(2)炭水化物を多く取る「高炭水化物」組、
の二つの減量グループに分け、体重や精神状態を1年間調べた。
カロリー摂取量は同じ。
両グループとも、1年後の体重減少は平均13・7キロで変わりないが、
精神状態では、「高」組にダイエット前と比べ、改善がみられ、
「低」組は気分の落ち込みや不安を示す。
炭水化物を多く含む食品が、感情をコントロールする
脳内物質に、良い作用を及ぼすのが一因では。
Arch Intern Med. 2009 Nov 9;169(20):1873-80.
Long-term effects of a very low-carbohydrate diet and a low-fat diet on mood and cognitive function.
Brinkworth GD, Buckley JD, Noakes M, Clifton PM, Wilson CJ.
http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/11/13/111095/
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