(2009年11月9日 共同通信社)
肥満の人は、体内時計を制御している時計遺伝子の働きに
異常があるとの研究結果を、日本大医学部などの
研究グループがまとめた。
大幅に減量すると、正常化することも確認。
メタボリック症候群や糖尿病、肥満症などの治療に結び付く成果。
同大の上野高浩准教授らは、代表的な時計遺伝子
「ピリオド1」に注目。
体格指数(BMI)が25以上の肥満男性12人(平均体重約91キロ)と、
25未満の肥満でない男性15人(同約64キロ)とを比較。
午前9時~午後9時までの遺伝子の働きを調べると、
肥満でない男性は朝が活発だったが、肥満の人は変動がない。
BMI30(体重約82キロ)から24(約63キロ)に減量した
30代男性は、遺伝子の働きが肥満パターンから
肥満でないパターンに変わった。
グループは、「肥満が原因で、遺伝子の働き方がおかしくなった。
遺伝子異常によって、内臓脂肪の蓄積が促進、
脂質や糖質の調節もうまくできなくなるのではないか」と、
遺伝子の働きを正常にする物質を研究。
時計遺伝子は、人を含む生物が24時間周期で
生命活動のリズムを刻むのに中心的な役割を果たし、
体内の脂質や糖質の調節にも関係する。
これまでに10種類以上見つかっている。
http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/11/9/110787/
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