2009年11月21日土曜日

運転下手は遺伝子のせい? 米神経学者の研究

(CNN 11月9日)

車線を守れずにはみ出したり、角をうまく曲がれなかったり――。
「運転が下手」と言われる人は、遺伝子に原因があるとの説を、
米カリフォルニア大学アーバイン校の研究チームが発表。

同大の神経学者、スティーブン・クレーマー教授らが、
大脳皮質に関する研究の専門誌に報告。
脳由来神経栄養因子(BDNF)と呼ばれる脳の成長因子に注目。
これが、運転の技能にどうかかわっているかを調べた。

BDNFには、神経細胞の成長や細胞間の情報伝達を促進し、
学習能力、記憶力などを向上させる働き。
同教授らによると、ある型の遺伝子を持つ人々の脳内では、
BDNFが不足する傾向。

被験者29人の遺伝子を調べ、BDNF不足型の7人と、
通常の遺伝子を持つ22人に分け、運転技能のテストを実施。
被験者は全員、シミュレーター上で急カーブなどを含むコースを
15周回り、4日後に同じテストを繰り返した。

その結果、BDNF不足型のグループの得点は、
通常型のグループの70%弱に。
「1回目のテストでは学習能力、2回目では記憶力をみるのが目的。
BDNF不足型のグループは、どちらも通常型に及ばなかった。
最初からミスが多く、学習したことも時間がたつと忘れやすい」

クレーマー教授らによると、米国人のうち、
BDNF不足型の遺伝子を持つ人は全体の約3割に上ると推定。
「交通事故を起こす率を比較しても差が出るのではないか」。
この遺伝子型を簡単に検査する方法は、実用化されていない。

Cereb Cortex. 2009 Sep 10. [Epub ahead of print]
BDNF Val66Met Polymorphism Influences Motor System Function in the Human Brain.
McHughen SA, Rodriguez PF, Kleim JA, Kleim ED, Crespo LM, Procaccio V, Cramer SC.

http://www.cnn.co.jp/science/CNN200911090025.html

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