2010年1月20日水曜日

中尊寺が新本尊を造立へ 2年後の完成を予定

(岩手日報 1月9日)

平泉町の中尊寺(山田俊和貫首)は、
阿弥陀如来像に代わる新たな本尊として、釈迦如来像を造立。

8日に同寺で開いた金盃披きの席上、
山田貫首が明らかにした。
新たな本尊は京都で造られ、2年後の完成を予定。
丈六の釈迦如来像は、奥州藤原氏の初代藤原清衡が
平和を願い、中尊寺を建立した際、
最初に着手した多宝塔の本尊とされる。
現在の本尊阿弥陀如来像は、12世紀平安時代の作。
丈六仏で、高さ約2・7m。
国の重要文化財に指定。

1955年、同寺の宝物館「讃衡蔵」が建立された際、
保護のため本堂から讃衡蔵に移った。
2008年、平泉文化の世界遺産登録の取り組みを受けて、
約50年ぶりに本堂に還座し、多くの参拝者が手を合わせた。
山田貫首をはじめ、一山の僧侶の
「本堂にいま一度、丈六仏を奉安したい」との願いもあり、
清衡の願いを反映する丈六の釈迦如来像を
新たに造立することになった。
山田貫首は、「新たな本尊の元で修行し、
中尊寺の心を世界に発信したい」と願っている。

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