2010年1月22日金曜日

新年に地球環境と暮らし方を考える

(日経 2010-01-11)

今年も、お正月はわが家でのんびりと過ごした。
最近お正月を迎えるたび、子供のころのお正月と
現在のそれとの違いが気になってしょうがない。

私の子供時代だから、50年以上前。
「もういくつ寝るとお正月~」と歌った時代。
今の子供たちには考えられないほど、お正月を迎えるのは
子供たちだけでなくみんなが楽しみに、
何となくワクワクとした気分であった時代。

大みそか遅くまで、おせち料理の用意に大忙しの母と
それを手伝っていた父、つまみ食いをして叱られたことなど。
元日は、近所の神社への初詣、凧揚げ、羽付き、
カルタ取り、まさに定番のメニュー。

テレビが、お正月のメニューに入ってきたのは、
私が高校生。
お正月は、世の中全体が「お休み」であった。
バスや鉄道は動いていたし、郵便局の方も
年賀状の配達があるから、働く方々にとっては休みではない。
友人のお父さんが運転手さんだったので、
お正月に家族一緒にお休みできないのが、
子供心に気の毒に感じた。
それを除けば、まさに町中がお休み。

私は田舎で育ったので、デパートの初売りなるものが
3日から始まることなど、関係なかった。
最近は、もう元日から開いているお店が少なくない。
デパートの初売りも2日から。

大手家電販売店が、元日を休みにしたことが
新聞で報じられる時代。
365分の1は0.3%弱に相当、1日休むと売り上げが
相応に減少する。
商店が全部休んでしまうと、困る人もいるのであろう。

しかしである。
一斉に休んでゆったりとした時間の流れを確認し、
休みでも困らないような、心がけと対応が出来ぬはずがない。

2度の石油危機のおり、石油不足からガソリンスタンドは
緊急対応の当番店を除いて、日曜日は一斉休業。
ネオンサインも、夜10時以降は消灯、テレビも深夜放送は禁止。
これは、緊急的避難対策として政府の指示で実行。

今とは車の数も違うから、同列に論ずるわけにはいかないが、
それで社会的混乱があったという記憶はないし、
私自身不都合を被ったという記憶もない。

ドイツでは、商店は夕方6時を過ぎると、みんな閉まってしまう。
6時を過ぎてお店に行くと、ショーウインドーの配置が絶妙で、
店の奥まで入って行って、品定めが出来る。
これが、ウインドーショッピングの可能な仕掛け。

フランスのパリでは、商店は日曜日はどうも休日らしい。
旅行者としてパリに行って日曜日に出合うと、
楽しみにしていた買い物はあきらめざるを得ない。
ドイツもフランスも、このような習慣は規則で決まっている。

お正月休みも、こうした営業時間のあり方も、
一昔前の日本では当たり前のこと。
お休みの日が、日曜ではなく水曜だったり、木曜だったり。

今年も、温暖化ガス削減目標を巡って
さまざまな議論がされるに違いない。
技術論、経済論、政策論など、いろいろな方策が論じられるが、
ぜひ社会制度の面からも、いろいろと議論をしてもらいたい。
そういった意味で、サマータイムも社会制度の一方策。

私たち一人ひとりが実感を持って参加できるような仕掛けを
ぜひ定着させたいものだ、
と思いを新たにしたお正月。

http://netplus.nikkei.co.jp/ssbiz/tanso/tan100106.html

0 件のコメント: