(毎日 12月26日)
日本フェンシング協会は、3人目となる外国人コーチの
招請を進めている。
昨年の北京五輪で、フェンシング界初のメダルを獲得した
男子フルーレの太田雄貴(森永製菓)の活躍の陰には、
コーチを務めたウクライナ出身のオレグ・マツェイチュク氏の指導が。
北京五輪では、エペ種目でも同じウクライナ出身のコーチを招いた。
唯一外国人指導者がいないのはサーブルで、
現在、世界選手権の優勝経験者との交渉が大詰めを迎えている。
外国人コーチを招くにも、先立つものは強化資金。
日本協会は北京五輪後、スポーツマネジメント会社と
資金集めのためのマーケティング委託契約を結んだ。
協会幹部は、それぞれに仕事を持っており、
スポンサー集めに自ら奔走するのは、厳しいのが現状。
ノウハウを持つ企業に委託する道を選んだ。
委託したスポーツビズ社を通じ、日本協会は新たに
インターネットの関連企業から、年約1000万円の協賛を得た。
同社の山本雅一社長は、「フェンシング界は、
これまで競技者OBの関連企業が協賛の中心。
今後は、太田選手のような選手をきっかけに、
広く協賛を得られるように手助けしたい」
4月から、有望なジュニア選手を
ナショナルトレーニングセンターで長期養成する
JOC「エリートアカデミー」にも参加。
中学生が、ここで寄宿生活を送っている。
「ジュニア世代の育成も、ようやく態勢が整えられつつある」と
日本協会の張西厚志専務理事。
今後は選手だけでなく、日本人指導者の養成も課題。
行政刷新会議での事業仕分けでは、JOCの選手強化事業への
補助金縮減が打ち出された。
張西専務理事は、「事業仕分けのショックは大きい。
12年のロンドン五輪で目標とする複数のメダル獲得を
果たすためには、ゆったりとしていられない」。
強化の足場を固めながら、フェンシング界は次の飛躍を見据えている。
http://mainichi.jp/enta/sports/general/archive/news/2009/12/26/20091226ddm035050027000c.html
0 件のコメント:
コメントを投稿