2010年1月5日火曜日

今年最注目の研究は「iPS細胞作製法」 米科学誌

(朝日 2009年12月21日)

米科学誌ネイチャー・メソッズは、今年最も注目される
生命科学分野の研究法に贈られる
「メソッド・オブ・ザ・イヤー2009」に、
山中伸弥・京都大教授らが開発した
人工多能性幹細胞(iPS細胞)の作製法を選んだ。

患者の細胞を使った病因解明や細胞のがん化、老化のしくみを
解明する基礎研究など、発展をみせる新たな研究手法として
役割が認められた。
20日付の同誌電子版で発表。

山中教授らは、2006年にマウスの皮膚細胞から、
07年にはヒト皮膚細胞からiPS細胞の作製に成功。

同誌は、体細胞にわずか3~4遺伝子を入れるだけで、
体内の様々な組織や臓器になる能力を持つ細胞ができるため、
熱狂的な勢いで世界に広がったiPS細胞が、
研究手法としても着実に進歩し、
新たな発見が近づく段階に入ったと解説。

09年以降、脊髄性筋萎縮症やパーキンソン病など、
患者から作ったiPS細胞で、発症原因の解明や治療法の
開発研究が進み、新薬開発で必要な薬剤の有効性や
副作用を調べる研究分野でも貢献を評価。

http://www.asahi.com/science/update/1220/TKY200912200283.html

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