2010年1月6日水曜日

公立校教員:精神疾患で休職5400人 過去最悪、16年連続の増加

(毎日 12月26日)

うつ病や適応障害、統合失調症など、精神疾患で
08年度に休職した公立学校の教員は、
過去最多の5400人(前年度比405人増)と、
初めて5000人を超えたことが文部科学省の調査で分かった。
増加は16年連続。

病気休職者全体に占める割合も63・0%(同1・1ポイント増)と
過去最高。
文科省は、「教育委員会などがメンタルヘルスに関する取り組みを
進めているが、なかなか休職者の数が減らない。深刻な問題」

公立小中高校、特別支援学校などの教員計約92万人に調査。
病気休職者全体の数も、8578人(同509人増)と過去最多、
増加分の8割を精神疾患が占めた。
5400人の年齢構成は、
50代以上1989人(36・8%)、40代1947人(36・1%)、
30代1110人(20・6%)、20代354人(6・6%)。
教員全体の年齢構成割合とほぼ変わらず、どの年代でも増えている。

文科省は、「精神科受診の抵抗感が弱まっている」という
社会背景を指摘しつつ、
(1)教育内容の変化についていけない、
(2)教員同士のコミュニケーションが減り、相談相手がいない、
(3)要望が多様化している保護者らへの対応が難しい--
などの複数要因が絡んで、精神疾患に至るケースが増えている。

08年度、「個人情報の不適切な取り扱い」を理由に
懲戒・訓告処分などを受けた教員が、対象項目に加わった
05年度以降で最多の277人(前年度比59人増)に上った。
懲戒処分は75人(同20人増)。
パソコンやUSBメモリーを、許可なく学校から持ち出して紛失したり、
ファイル交換ソフトを通じてネット上に情報を流出させるケースなど。

http://mainichi.jp/select/science/archive/news/2009/12/26/20091226ddm012040006000c.html

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