2010年1月5日火曜日

医師養成の方向性議論 県の総合力育成検討委初会合

(岩手日報 12月23日)

中小規模の地域病院を担う、医師の「総合力」育成を目指す
県の検討委初会合は、盛岡市内で開かれた。
地域医療に必要な技術や研修プログラム構築の
方向性について議論。
課題である人材確保に向けて、
「働く魅力を感じる仕組みづくりが必要」などの意見。

検討委は、県内の国保病院、県立病院の院長ら7人で構成。
座長に、県立中央病院の佐々木崇院長を選出。

総合力育成の主な対象は後期研修医で、
県は一定規模の「拠点病院」が指導者確保や参加者の募集を行い、
総合診療の実践は、地域病院や診療所で行う―
とのたたき台を示した。

必要な技術について、県立釜石病院の遠藤秀彦院長は、
「救急と内科ができれば、自信を持てる」として、
県北や沿岸などの基幹病院での育成を提言。
県立磐井病院の加藤博孝副院長は、
「育成実績のある県外の病院に派遣するのはどうか」

人材確保に向け、国保藤沢町民病院の佐藤元美院長は、
「勉強のための長期休暇や研修制度などを整え、
県外からも医師が集まる魅力づくりが必要」
総合医の仕事について、「社会的に評価されてこそ、
医師はやりがいを感じる」と県民周知の必要性も課題。

佐々木座長は、「検討課題は多いが、うまく制度づくりができれば、
医師不足の本県医療にとって大きな力になる」と期待感。

今後、年度内に2回の会合を開き、引き続き方向性を議論。
2010年度、プログラム策定や参加者募集などを行い、
11年度から実施する方針。

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20091223_6

0 件のコメント: