(2010年4月4日 読売新聞)
メタボリックシンドロームの腹囲基準を検証している
厚生労働省研究班(主任研究者=門脇孝・東京大教授)は、
腹囲が基準値未満でも、血圧、血糖、血中脂質の検査値の
異常が重なると、脳卒中や心筋梗塞を発症しやすくなる、
という解析結果をまとめた。
メタボの診断は現在、腹囲(男性85cm以上、女性90cm以上)が
必須条件、腹囲が基準を下回ると、原則として
保健指導の対象にならない。
研究班は、全国40~74歳の約3万1000人を対象、
腹囲と脳卒中、心筋梗塞の発症の関係を調べた。
腹囲が大きくなるほど、発症リスクが高くなる傾向があったが、
腹囲が基準値未満でも、検査値の異常が重なると、
メタボと同じようにリスクが高くなることがわかった。
検査値の異常が三つ重なっているグループを見ると、
腹囲が基準値未満でもリスクは男性2・2倍、女性3・0倍。
腹囲が、基準値以上の場合の男性2・5倍、女性3・2倍と比べ、
大きな差がなかった。
国際糖尿病連合は、腹囲を必須条件とせず、
総合的にメタボを診断する方式に基準を変更。
門脇教授は、「腹囲は有効な指標だが、高血圧などのリスクが
重なれば、太っていなくても、脳卒中などを発症しやすくなる。
従来のメタボの枠組みに加え、やせた人の対策も強化する必要」
http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/4/5/118552/
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