(2010年3月22日 読売新聞)
DNAを修復するたんぱく質「RecJ(レックジェイ)」が、
異常を示したDNAだけを見分けて分解していく仕組みを、
理化学研究所のグループが解明。
DNA修復の異常が原因で起きる、がん化の解明や治療などに期待。
26日の米科学誌ジャーナル・オブ・バイオロジカルケミストリー。
すべての生物には、DNAの損傷を修復する機構がある。
これまで、RecJがDNAの異常個所を取り除く働きがあることは
知られていたが、なぜDNAの異常を見分けられるかに
ついてはわかっていなかった。
大型放射光施設「スプリング8」を使い、X線結晶構造解析を行った
結果、RecJがDNAの異常を示す信号をキャッチして
結合する役割があることがわかった。
RecJは、四つのかたまりからなり、異常なDNAを包み込むような構造。
今後、さらに詳細に分析し、
なぜ特定のDNA異常ががんになるのか解明を進める。
http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/3/23/117814/
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