2010年6月12日土曜日

149兆円の市場創出 インフラ輸出や環境で 経産省の産業ビジョン

(2010年6月2日 共同通信社)

経済産業省は、インフラ輸出や環境・エネルギー産業など
5分野に官民の力を結集し、2020年までに総額149兆円の
新たな市場を生み出す目標を掲げた
「産業構造ビジョン2010」をまとめ、産業構造審議会に提示。

政府の中長期的な成長戦略の柱に据え、
予算の重点配分を通じ、産業競争力を高めることを目指す。

戦略5分野は、
(1)原子力発電設備や鉄道などのインフラ関連産業、
(2)環境・エネルギー、
(3)医療・介護、
(4)ファッションなどの文化産業、
(5)ロボットなどの先端分野。
こうした分野を強化し、計258万人の雇用を生み出す目標も。

具体的には、次世代送電網「スマートグリッド」や
電気自動車などの環境・エネルギー分野で23兆7千億円、
インフラ産業で12兆3千億円規模の市場を拡大。
雇用面では、医療や介護、健康、子育てサービスを育成、
113万4千人の雇用を増やす。

ビジョンは、「戦後成長の『成功の神話』からの脱却」を提唱。
国際競争に勝つために、官と民や省庁間、国と地方の壁をこえた
「戦略の構築と実施が不可欠」と訴えた。

現行で約40%の法人税の実効税率について、
5%程度の引き下げも提言。
外国企業の拠点を国内に誘致することや、
民間主導の産業再編を促す環境整備も求めた。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/6/2/121103/

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