(岩手日報 6月3日)
平泉町は、中国浙江省天台県と友好都市協定締結に向け、
協議を進めている。
6月中にも締結の見通し、同町にとって初の海外友好都市。
天台県は、中尊寺と毛越寺の宗派天台宗発祥の地、
1998年から交流が続く。
「平泉の文化遺産」世界遺産登録再挑戦に向け、
機運の盛り上げにもつながりそう。
天台県は、上海から約400km南に位置、人口約56万人。
日本仏教の哲学や思想の源とされる天台山があり、
同町議会は98年、初めて同県を訪問。
以来、児童らが書画を交換したり、関係者が互いに往来して
交流を深めてきた。
2002年、天台県が属する台州市から招待を受け、
町議や民間人らが訪問。
中尊寺、毛越寺を開いたとされる慈覚大師が、
天台県・国清寺の参拝を許されなかったという逸話も残るが、
98年以降、国清寺の僧侶が中尊寺と毛越寺を参拝し、
相互理解は深まった。
同町の柳之御所遺跡から、奥州藤原氏が栄えた時代に
中国と交流があったことを示す遺物も数多く出土。
町関係者は、「約800年から900年前、先人が行っていた交流が、
時を経て、今も続くことを世界に訴える上で、
友好協定締結の意義は大きい」
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20100603_1
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