2010年6月9日水曜日

寂しいと太る・・・は本当だった?!

(日経ヘルス 5月25日)

軽度の環境・社会的ストレスが長く続くと、脂質代謝が乱れ、
肝臓への脂肪蓄積を伴う内臓脂肪蓄積型の肥満になる可能性が。
「第64回日本栄養・食糧学会大会」での発表。

実験では、「1匹で飼い、周囲との視覚的なコミュニケーションを
完全に遮断し、床に敷くおがくずを少なくし、潜って遊ぶことなどを
できなくした」、軽度の環境・社会的ストレスを与えたマウス
(=単独マウス)15匹を、3カ月飼育。

一般的に適正な数とされる5匹で、通常の環境で飼育したマウス
(=集団マウス)15匹と比較。

その結果、9週目から単独マウスの体重が集団マウスと比較し、
増え始め、13週目に有意な増加となった。

実験終了後、内臓脂肪の重量と肝臓の重量も単独マウスでは増え、
肝臓に脂肪がかなり蓄積。
血中の善玉ホルモン、アディポネクチンが有意に減少、
血中の総コレステロールが有意に上昇。

静岡県立大学環境科学研究所生体機能学研究室の
榊原啓之助教は、「単独マウスの食事量は、1週目から増える傾向、
体重が増加したのは9週目から。
ストレスで、食事量が若干増えても、体内のホメオスタシスが働いて
体重を増やさないようにするが、その状態が長く続くと、
脂質代謝が乱れるのでは。

同様の実験を行ったマウスでは、1カ月後に肝臓での
脂肪酸の合成の遺伝子発現が高くなり、
脂肪酸の分解の遺伝子発現は低くなっていた」

榊原助教らのグループは、同様の単独マウスのモデルを使って、
ウコンを摂取させると、内臓脂肪の蓄積が抑えられた、
という研究結果も同学会大会で発表。

ウコンには、脂質代謝を高める作用があり、
食事性の肥満を抑制するという報告は以前からあった。
今回の研究で、ウコンを日常的に摂取すれば、
ストレス性の肥満にも効く可能性があることがわかった」

http://nh.nikkeibp.co.jp/article/nhpro/20100525/107192/

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