2010年8月11日水曜日

防波堤、早期改修へ 国の重点港湾に大船渡正式決定

(岩手日報 8月4日)

前原誠司国土交通相は、来年度以降に集中整備する
「重点港湾」として、全国103の重要港湾から、
本県の大船渡港など43港を選んだ。

大船渡港は、湾口防波堤が老朽化。
宮城県沖地震による危険性が指摘、改修が急務として、
県が選定を求めていた。
大船渡市の関係者は、港湾振興の起爆剤として期待。

大船渡港の湾口防波堤は、1967年完成。
釜石港湾事務所は、宮城県沖地震津波で防波堤のケーソンが
滑って動く可能性を指摘。

大船渡市、同市の経済界などは、湾口防波堤の改修を要望。
県内の4重要港湾の大規模直轄事業は、久慈、宮古が進行中、
釜石は完了。
県は、大船渡港の緊急性が高いとして、
重点港湾に選定するよう求めてきた。

甘竹勝郎大船渡市長は、「国、県、関係者の努力に感謝する。
港の元気と、伸びしろを評価いただいたのではないか」と喜ぶ。

同港の取扱重量は近年減少傾向だが、隔週運航の
国際コンテナ定期航路が、韓国から中国に延伸。
2009年、世界的不況に見舞われながらも、
伸び率は47%で全国2位。

コンテナ用クレーンは、民間で購入・運営。
大船渡商工会議所の甘竹秀雄会頭は、
「苦労して、情熱をささげてきた港湾振興に弾みがつく。
将来的に、食料輸出港として拠点化できれば」と期待。

県は、老朽化や地域の安全拠点、今後の発展性を訴えたことが
評価されたと分析。
達増知事は、「今後の発展性などを評価して選定してもらったと考える。
湾口防波堤改良の早期事業化を引き続き要請し、
整備中の久慈港、宮古港の整備促進を要請する」

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20100804_6

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