2010年8月12日木曜日

「く」の字触り認知症検査 岡山大、早期診断に応用

(2010年7月29日 共同通信社)

「く」の字が、異なる角度で開いて盛り上がった二つの板を
指先で触り、角度の大小を区別する実験で、
アルツハイマー病の患者は、健常者に比べ正答率が低い。
岡山大の呉景龍教授(生体計測工学)らが28日発表。

呉教授によると、認知症は「見えない障害」とされ、
早期診断の方法が確立されていない。
触覚を新指標にすることで、早期のアルツハイマー病診断に
応用することが期待。

呉教授らは、くの字の開きを点字のように盛り上げた4cm四方の
アクリル板9枚を用意。
角度は、60度から少しずつ大きくなっており、最大で110度。
アイマスクをした患者に、開きの異なる2枚の板を触らせ、
60度と比べてどちらの角度が大きいか区別してもらう。

研究の対象は、健常者14人、アルツハイマー病に先行する
「軽度認知障害」の患者10人、アルツハイマー病患者13人、
いずれも60~80代。

健常者は、約8度という小さな角度差で正答できたが、
軽度認知障害患者は約14度、アルツハイマー病患者は約25度の
角度差がないと、正答できなかった。

呉教授は、「装置の小型化や検査時間の短縮の研究を進め、
実用化を目指したい」

http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/7/29/123408/

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