(2010年7月30日 読売新聞)
脳の神経細胞が、トンネル状の通り道を作って脳内を移動する
仕組みを、名古屋市立大学の沢本和延教授(再生医学)らが明らかに。
脳梗塞などの治療にも応用できると期待。
29日付の米科学誌ニューロンに発表。
脳の神経細胞は、脳室下帯など特定の場所で、
活発に作られることが近年、分かってきた。
作られた神経細胞が、実際に働く場所へ、密集した脳内をどうやって
移動するのかはよく分かっていなかった。
研究チームは、「SLIT」という遺伝子に着目。
この遺伝子をマウスで働かなくすると、神経細胞の通り道となる
トンネルの形が不規則になり、神経細胞の移動速度も半分以下に低下。
このトンネルは、アストロサイトという別の細胞が作るが、
神経細胞はSLITを使って、トンネルを構築するようアストロサイトに指示。
沢本教授は、「発見したメカニズムを応用して、脳梗塞などでダメージを
受けた脳の部位に、素早く新しい神経細胞を届ければ、治療に役立つ」
http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/7/30/123491/
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