(毎日 8月21日)
スタンフォード大学で、アメリカンフットボール部の
コーチングスタッフとして活動中の河田剛さん(38)。
チームにとって、飛躍の年となった09年について聞いた。
スタンフォード大学のスタッフとなって、3年目のシーズンを迎えた
河田さんの業務は多忙を極めた。
米大学フットボールは、基本的に毎週土曜日に試合があるが、
河田さんがビデオで解析するチームは、
常に2週間先に対戦する相手。
「土曜日に試合が終わった瞬間から、ヘッドコーチ(HC)ら首脳陣は
次週の対戦相手への作戦を練り始める。
その時点で、相手の資料がすべてそろっていなければならない」
対戦校1チームにつき、だいたい4試合分のビデオを見る。
直近の試合はもちろん、前年シーズンに自軍と対戦があれば、
その試合も見る。
自軍と同種の攻撃戦術のチームとの対戦も参考に。
平日は、毎日十数時間モニター画面を見つめ続け、資料を作成。
グラウンドでは、攻撃ラインのコーチや控えチームの
アシスタントとしても働いた。
7月末から、最後の試合があった12月31日まで一日も休みはなかった。
スタンフォード大はこのシーズン、南カリフォルニア大や
ノートルダム大といった名門校から勝利を挙げ、
01年以来、8勝5敗と勝ち越し、ボウルゲームにも出場。
河田さんにとってうれしかったのは、
4年生のエースランニングバック(RB)トビー・ゲアハートの大活躍。
「13試合でラン1871ヤード、28タッチダウン。
いずれも全米1位」
ゲアハートは、大学フットボールの最優秀選手に贈られる
ハイズマン賞の選考でも2位となったが、
1位の選手と28点差は史上最もわずかな差。
ゲアハートを軸としたスタンフォード大のラン攻撃も、
全米1部120校中11位と躍進。
ラン攻撃の戦術担当も務める河田さんにとっても、大きな勲章となった。
http://mainichi.jp/enta/sports/news/20100821mog00m050007000c.html
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