2010年9月4日土曜日

におい感じ首振るロボット 生物の仕組み、センサーに

(2010年8月24日 共同通信社)

昆虫が、においやフェロモンを感じる仕組みを働かせた
細胞をセンサーに持ち、においやフェロモンを検出して
首を振るロボットを、竹内昌治東京大准教授(微細加工学)らの
グループが開発、23日付の米科学アカデミー紀要(電子版)に発表。

人工のにおいのセンサーは、これまで酸化物半導体を
基にしたものが多く、生物の機能をロボットに応用したのは初めて。

竹内さんは、「口臭や体臭が分かるようにして、
介護に応用するなどしたい」

生物は、細胞の表面にある膜タンパク質の受容体で、
におい物質を受け止める。

グループは遺伝子操作により、カイコガで雌が雄を
おびき寄せるためのフェロモンなど、4種類の物質の
受容体が働くようにしたアフリカツメガエルの卵母細胞を作成。

それぞれの細胞に電極を入れたセンサーを、
ロボットの鼻の部分に取り付け、みけんに開けた穴から
フェロモンやにおいのある液体を入れると、
対応する受容体を持つ細胞が反応し、
首のモーターを動かして左右を向かせることに成功。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/8/24/124406/

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