2009年3月5日木曜日

カナダRIMのドン・モリソンCOO 「スマートフォン、足元の販売は好調」

(日経 2月24日)

NTTドコモは、オバマ米大統領が愛用していることで有名なカナダの
リサーチ・イン・モーション(RIM)社製のスマートフォン(多機能携帯電話)
「ブラックベリー」シリーズの新機種「ブラックベリー・ボールド」を発売。
RIM社のドン・モリソン最高執行責任者(COO)に、
日本市場での戦略などを聞いた。

——新製品の特徴は。

ボールドは、当社の製品群の最上位機種で、
ブラックベリーシリーズ初の第3世代(3G)携帯電話機。
(通信速度やエンターテインメント機能など)法人と個人の両方のユーザーに
満足してもらえる機能を強化し、従来機種とは別格」

——日本では、ドコモが2006年から主に法人向けに販売、
日本での売れ行きの評価と新機種の販売見通しは。

ブラックベリーは現在、世界全体で約2300万人のユーザーがいる。
国別の数字は開示していないが、日本は新しい市場で普及率もまだ低い。
成長余地は非常に大きい。
ボールドの投入で、日本市場でさらなる販売増加を見込んでいる」

——世界不況が深刻化しているが、通常の携帯電話に比べて
価格が高いスマートフォンの売れ行きに影響は。

「不況の影響は、まだよく見えない。
楽観的に、悲観的になりすぎてもいけないが、足元の販売は好調。
法人顧客の間では、ブラックベリーはノートパソコンなどに比べて
経済的で投資効果の高いビジネスツールだと受け止められている。
これから影響が出てくる可能性はある」

——スマートフォン市場で競合するライバルをどう見るのか。

「ライバルのコメントは控えるが、多くの企業がスマートフォン市場に
関心を持ち、投資をしていることは非常によい。
成熟市場では、ライバルからいかにシェアを奪うかに注力するが、
成長市場においては、自分たち自身の成長機会を逃さず、
きちんと伸ばしていくことの方が重要だ」

——今後の課題は。

「ドコモの販売代理店のスタッフが、ボールドに関する十分な知識を持ち、
自信を持って顧客に薦めることができるように、
ドコモと協力しながら、必要な支援を提供することに最大限努力する」

——オバマ大統領は愛用しているブラックベリー端末が
「バラックベリー」と言われるほどの大ファン。
広告効果は5000万ドルに達するとの見方もあるが、販売面への影響は。

「オバマ大統領についてコメントは控えるが、米政府はブラックベリーを
初期から使ってくれている顧客の1つ。
政府系機関や警察が採用する理由は、セキュリティーの高さを評価、
セキュリティーを重視する民間企業の顧客開拓にも追い風に」

——日本政府にもボールドを使ってもらいたいと思うか。

「もしまだ使っていないなら、ぜひ使ってもらいたい」

——支持率の低下に悩む日本の首相に薦める気はあるか。

「(笑いながら)ノーコメントだ」

http://netplus.nikkei.co.jp/ssbiz/interview/int090223.html

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