2009年6月3日水曜日

5年間で若手研究者、大学生1.5-3万人海外派遣

(サイエンスポータル 2009年5月29日)

文部科学省は、今後5年間で1万5,000-3万人の若手研究者や
大学院生などを海外へ武者修行に送り出すため、
今年度補正予算で300億円を計上、
日本学術振興会に新たに設ける基金に積み上げる。
幅広い視野とネットワークを構築することで、
競争力のある若手を養成するのが目的。

若手研究者海外派遣事業(仮称)は、2つの事業から構成され、
若手研究者や大学院生・大学生を海外に機動的、集中的に派遣し、
海外での研鑽や研究の機会を拡大するとともに、
日本の大学や研究機関と海外の研究機関との協力関係を
維持・強化することで、競争力強化の源泉となる人材を育成。

優秀若手研究者海外派遣事業(個人支援型)では、
助教など常勤研究者や日本学術振興会の特別研究員などを
3カ月以上派遣。
今後5年間で、4,000人程度の若手研究者を海外に送り出す。

若手研究者等機関間国際交流支援事業(組織支援型)では、
将来研究者を志す大学生や、大学院生など若手研究者を
海外に派遣する大学などを支援。
派遣期間は3カ月-1年間で、必要な経費を基金からの補助金として
大学などに配分する。

近年、大学間の国際交流協定などの取り組みによって、
海外に派遣される研究者数は増えている。
派遣先はアジアが多く、欧米へは横ばいあるいは減少傾向。
ポスドクに至っては、国内のポストが増えたため、かなり減少。

中国や韓国などから欧米へ留学する研究者数は格段に増え、
優秀な若手研究者が次々と輩出。

http://www.scienceportal.jp/news/daily/0905/0905291.html

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