(2009年5月19日 毎日新聞社)
脳に記憶が長期間保存される仕組みを、
三菱化学生命科学研究所などがラットの細胞実験で解明。
恐怖や精神的ショックの記憶に悩まされる
心的外傷後ストレス障害(PTSD)の治療に結びつく可能性。
記憶は、数分程度保持される短期記憶と、
数時間以上保たれる長期記憶に分けられる。
強い刺激や繰り返しの刺激を受けると、脳の神経細胞の
接合部(シナプス)が変形し、長期記憶を保存。
1個の神経細胞に数万個以上あるシナプスのうち、
なぜ特定のシナプスだけが変形するかは謎。
井ノ口馨・同研究所グループリーダーらは、
ラットの神経細胞内で記憶の固定化に関係するたんぱく質の動きを可視化。
長期記憶に相当する刺激を神経細胞に与えると、
細胞核からこのたんぱく質があらゆるシナプスに運ばれた。
刺激を受けたシナプスだけが、
このたんぱく質を取り込み変形することが分かった。
15日発行の米科学誌サイエンスに発表。
http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/5/19/98772/
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