(岩手日報 7月17日)
岩手大農学部滝沢農場(滝沢村)は、
農業・食品産業技術総合研究機構(つくば市)と共同開発した
黒ゴマ新品種「ごまえもん」の発表会を開いた。
抗酸化機能があるリグナンを多量に含み、
寒冷地栽培に適するのが特長。
99・9%を輸入に頼るゴマの希少な国産品として、産地形成が期待。
生産者、研究者ら約20人が参加。
同機構作物研究所の大潟直樹特命研究員が、
ごまえもんの特長について、「病気に強いため栽培しやすく、
寒冷地でも収量が多い」
一関市大東農業技術センターの勝部忠志農業技術員、
内舘勝則川井村長が、ゴマ生産の取り組みを発表。
ごまえもんを使ったせんべいや団子の試食を行い、
参加者からは「香ばしい」と好評。
岩手大滝沢農場は、県内でごく小規模にしか行われていない
ゴマを特産作物にしようと、同研究所と共同研究。
本県在来種の「岩手黒」と「関東11号」を交配、育成し、
4月に新品種登録を出願。
免疫機能を正常な状態に保つとされるリグナンの一種セサミンを、
種子1グラムに約10ミリグラム含有。
市販の輸入物の5倍に当たり、健康食として注目。
同研究所は、2002年にゴマ新品種「ごまぞう」を開発、
寒さに弱いのが難点で、粒が褐色のため用途も限られていた。
ごまえもんは、草丈が低いため倒れにくく、耐寒性に優れている。
今後は、本県や茨城県で試験栽培を行う予定。
岩手大滝沢農場の星野次汪教授は、「リグナンが豊富なため、
苦味はあるが、知恵次第で食材に活用できる。
地域活性化の起爆剤になれば」と期待。
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20090717_4
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