(日経 7月15日)
健康診断の結果を見て、暗い気持ちになったビジネスパーソンは
多いのではないか。
多忙な中、フィットネスクラブに定期的に通うのは難しいし、
食事制限を続けるのも大変。
総合情報サイト「オールアバウト」で、「男のボディケア」のテーマで
記事を書いている森俊憲さんに、オフィスでも手軽にできる
エクササイズを紹介。
運動は、継続してこそ効果を発揮。
高すぎる目標を掲げても、実際には長続きしない。
少しずつでも確実に実践し続けることが大切。
今回紹介するのは、いすに座ったまま短時間で手軽にできる
「オフィスエクササイズ」。
昼休みや会議の合間など、ちょっとしたすき間の時間を活用して、
効果的な運動ができる。代表的なメニューを3つ。
1)指先を鎖骨の近くに置いたまま肩を大きく回す
「ローテートショルダー」。
肩甲骨の周りを大きく動かし、ほぐすことで肩や首筋の緊張を解く。
目の疲れを和らげる効果も。
手順は、指先を鎖骨の近くに置き、そこを支点に指先を付けたまま
ゆっくりと肩を大きく回す。肩甲骨をしっかりと動かし、
ひじで大きな両輪を描く。前後それぞれ5回。
大きく深呼吸しながら行うと、より高い効果。
胸を張って、背筋を伸ばした状態を保つ。
次に「レッグエクステンション」。
たるんだおなかを引き締めるのに最適。
手軽にできるメタボリックシンドローム対策。
いすに浅めに座って背筋をピンと伸ばし、両手を腰に置いて
バランスを取りながら、ゆっくりと片足を伸ばす。
いすの座面と、平行になるぐらいまで足を浮かす。
足を曲げたり伸ばしたりを、左右の足ごとに5回。
浮かしていない足を床につけないと、より効果的。
足の曲げ伸ばしをするとき、背筋を必ず伸ばす。
できるだけふらつかないように頑張る。
最後に、「チェストアイソメトリックス」。
ターゲットは、胸の内側の筋肉と二の腕。
引き締まった胸を作り、二の腕にできがちな「たるみ」を解消。
メタボ対策、気分転換や集中力アップに。
胸の前で手のひらを合わせた状態で、強く押し合う。
手に力を込めたまま、ゆっくりと腕を前方に伸ばす。
ひじを伸ばしきったところで、5秒間静止。5回繰り返し。
常に力を入れたまま、両手でしっかりと押し合うのがポイント。
あせらず、じっくりと腕を伸ばす。
紹介したエクササイズは、体形を管理し、血圧・コレステロールの
調整機能を整え、生活習慣病の予防につながる。
目の疲れや肩こりも解消し、仕事へのやる気や生産性も高まる。
健康でなければ、能力をフルに発揮できない。
オフィスエクササイズを習慣にし、
仕事で十分な成果をあげられるように。
◆メタボリックシンドローム
内臓脂肪症候群とも言われ、心筋梗塞や動脈硬化と密接に
関係している病態。
内臓脂肪型の肥満(腹囲が男性85cm以上、女性が90cm以上)、
高血圧、高血糖、脂質異常のうち、2つ以上が重なった場合にメタボ。
解消には、食事などの生活習慣を改める必要。
特定健診・特定保健指導が、2008年4月から開始。
該当者とその予備軍を合わせ、1900万人に達する。
◆もり・としのり
大学卒業後、京セラや大手携帯電話会社で働き、
独自のフィットネストレーニングのノウハウを確立。
2007年、ボディクエストを設立、「代表取締役ボディデザイナー」就任。
トレーニングプログラムをインターネットで配信する
「オンラインフィットネス」事業。
日本トレーニング指導者協会員。
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