2009年7月27日月曜日

糖尿病の一種、原因にピロリ菌…東北大教授ら発表

(読売 7月19日)

胃潰瘍などを引き起こすヘリコバクター・ピロリ菌が、
糖尿病の一種「B型インスリン抵抗症」の原因になることを、
東北大創生応用医学研究センターの片桐秀樹教授らが突き止めた。

患者からピロリ菌を除菌したところ、糖尿病が完治した。
診療例は、英医学誌「ランセット」7月18日号に掲載。

B型インスリン抵抗症は、患者の免疫機能がインスリンの働きを
妨げる糖尿病。
数千人から数万人に1人が発症する比較的珍しいタイプで、
通常の糖尿病治療はほとんど効果がない。

片桐教授らは、B型インスリン抵抗症の患者が、血小板減少症に
かかっていたため、調べたところ、ピロリ菌感染が判明。

昨年3月、血小板減少症に対する治療として、
抗生物質による除菌を実施すると、糖尿病も治癒、
現在まで再発せず完治した。

片桐教授は、「ピロリ菌が、患者の免疫に何らかの悪影響を
与えることで、糖尿病の一因になったよう。
除菌は、根治療法として期待できる」

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20090719-OYT1T00123.htm

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