2009年9月12日土曜日

活性化へ若手僧侶の力 花巻・大迫で12日にライブ

(岩手日報 9月11日)

花巻市大迫町内の寺の若手僧侶6人は、
地域活性化を目指す組織「心の活性化実行委員会」を立ち上げた。

活動第1弾として12日、全国の寺社などでライブ活動を行っている
歌手明川哲也さんとギタリストMITSU(ミツ)さんを、
市大迫交流活性化センターに招き、コンサートを開く。

暗い世相の中でこそ、住民のよりどころとなってきた寺本来の役割を
見直してもらい、誰もが心豊かになれるまちづくりを目指す。

同実行委は、大迫町内6寺院の住職や副住職をメンバーに、
8月下旬に発足。
妙琳寺副住職の衣更着潤さん(46)を委員長に、
ライブの打ち合わせを重ねている。

明川さんは90年代、「ドリアン助川」として、
ラジオのパーソナリティーを務め、多くの若者の人生相談を
受けたことで有名。
現在は、MITSUさんとのデュオ「アルルカン洋菓子店」として、
全国を巡り、ブルースやフォークを土台とした熱い歌と語りで、
老若男女から支持されている。

実行委員で宗通寺副住職の丸田善融さん(30)が、
2人の活動を知り、大迫公演を依頼。
地元の青年部有志らも運営に協力し、丸田さんは、
「こんなに活動の輪が広がって、ライブまで実現する」と感謝。

大迫町は、室町時代から約500年の歴史を持つ妙琳寺をはじめ、
寺町としての歴史は古い。
最近は、寺の存在感が希薄となり、悩み相談などで
若者らが気軽に寺を訪れることはほとんどなくなった。
雇用不安や医療福祉問題、過疎化など、住民の不安は増している。

同実行委は、今後も住民が広く集まれる催しを検討。
衣更着さんは、「住民の不安を親身に聞いてあげるのも寺の役割。
活動を通して、少しでも寺に身近なイメージを持ってほしい」

ライブは、午後2時開演。入場料は大人千円、高校生以下無料。
チケットは、花巻市大迫町の賑わいステーション大迫で販売中。
当日も、コンサート会場で前売りと同じ値段で販売。
問い合わせは、同ステーション(0198・48・3478)。

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20090911_15

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