(岩手日報 9月2日)
岩教組(豊巻浩也委員長)の部活動検討委員会は、
県内中学校の部活動実態を把握するためアンケートを行った。
その結果、「第2・4日曜日は休養日」という
県中学校校長会の取り決めについて、
「守っていない」と回答した中学校は41%に上った。
部活動休養日の徹底は、教職員の多忙化解消と過熱する
部活動対策の両面から求められている。
「1年中活動が行われている」と答えた学校も19%、
周知徹底が進んでいない実態が浮き彫りに。
アンケートは、昨年9~11月に岩教組の分会がある
191校を対象に実施。
155校から回答(回収率81%)を得た。
休養日の取り決めを「守っている」、「守られていることが多い」と
回答した中学は88校、57%。
「守られていない」、「守られていないことが多い」は64校、41%。
休養日が守られていない理由について、
「シーズン中や大会近くでは、部活動をしてもよいことにした」が10校、
「事実上、1年中活動が行われている」が29校。
アンケートでは、「部活動は学校活動から切り離し学習指導に専念したい」、
「生徒数に比べ部が多く顧問の負担が大変」、
「休日は部活動で休めない」などの意見。
地域別では、気仙支部は「守られていない」との回答がゼロ。
気仙地区中体連は、3、4年ほど前から休養日の取り組みを強化。
同地区中体連会長の今野洋二大船渡・第一中校長は、
「当校は、土日のどちらか週1回休むことに。
地区内では、休養日に部活動をしていた―と
連絡が入るくらい徹底している」
県教委の多忙化解消検討ワーキンググループは3月、
休養日の徹底などを提言。
県中体連は、5月の総会で取り決めの実行を求めたほか、
ポスター約650枚を作製し、各校に配布。
県中体連会長の工藤保・下小路中校長は、
「先生の働く環境だけでなく、子どもに適度の休養を与えることは重要。
気仙のように、成果を挙げている地区もある。
真剣に取り組みたい」
調査結果を踏まえ、岩教組の部活動検討委員会は、
▽休養日の徹底、
▽総合型・地域クラブ設置と移行、
▽スポーツ医科学を取り入れた指導―などを提言。
同検討委員会の砂金良昭岩教組副委員長は、
「ゆとり教育見直しの議論の中、部活動も余裕をなくし過熱。
当面は、子どもと教職員のため休養日の徹底を求め、
将来的には地域で担う部活動を提案していきたい」
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20090902_15
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