(岩手日報 9月1日)
NPO法人いわて脳外傷友の会イーハトーヴ
(堀間幸子代表、会員43人)が、
高次脳機能障害者のために設けた活動の場
「チャレンジド・カフェ」が好評。
当事者の日中の居場所づくりを望んでいた家族の声に応えた。
利用者は、明るい雰囲気の中で月-金曜日の週5回、
木工や菓子作り、園芸、障害の特性に合わせたトレーニングなど、
生き生きと取り組んでいる。
「つるつるになるように磨いてね。角は少し丸くなるように」
盛岡市羽場にある事務所で、同会副代表の高山瞳さん(48)が
木製フクロウのヤスリの掛け方を教えると、
利用者の堀間真さん(34)は、「これって雄?雌?」。
その場に笑いが広がった。
同会が実施した会員へのアンケートによると、
当事者の平均年齢は36歳。7割以上が家族と同居。
8割近くが、「当事者の日中活動の場がほしい」、
「生活訓練をさせ、社会のルールを勉強させたい」などと
望んでいたことから、6月にチャレンジド・カフェを始めた。
当事者の親である会員らが、それぞれの得意分野を指導。
新しいことを覚えられない、忘れっぽい、などの
障害特性に合わせた「認知トレーニング」も実施、
川村美智子指導員の専門的な指導で、
簡単な計算や漢字問題に取り組み、脳を活性化。
現在は9人が登録、通院や体調に合わせて自由に通う。
浅沼賢昭さん(31)は、「笑いが絶えない。楽しいからここに来る」
吉田卓也さん(43)は、「認知トレーニングをすると、
自分でも忘れていることが多いことに気付き、役立っている」
浅沼大介さん(32)は、「木工は得意ではない。
できたものを販売する方が向いているかもしれない」と、
商品づくりに励む。
堀間代表は、「毎日決まった時間に出掛ける場所があることは
当事者にとって大切。
現在は利用料をもらっているが、いずれは働いた分を
工賃として払えるようになればいい」
登録料は、会員が3千円、会員以外が5千円。
利用は1回500円で、10回以上の利用でも最大5千円。
問い合わせはイーハトーヴ(019・639・4177)へ。
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20090901_10
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