(朝日 2009年8月27日)
成績を上げるためにはよく寝ること――。
そんな教訓が得られそうな実験結果を、
渡辺武郎・米ボストン大教授らのグループが発表。
学習中に活動する脳の領域が、睡眠中にも活動しており、
その活動が活発なほど学習効果が高い傾向があることを、
機能的磁気共鳴画像(fMRI)で、脳の活動の様子を調べて確認。
米専門誌に発表した。
学習後に寝るほうが学習効果が高まる、といわれているが、
その仕組みはよくわかっていない。
グループは、7人の被験者に、
複雑な画像を素早く識別する訓練をしてもらった。
訓練中は、脳の視覚情報を処理する特定の場所が活動する。
学習した後、fMRIの中で寝てもらったところ、
その場所が活発に活動することがわかった。
寝ないで同じ訓練をすると、識別の正答率は上がらなかったが、
寝た後は正答率が上がった。
睡眠中の活動が活発な人ほど、睡眠後の正答率が上がる
傾向があることも明らかに。
睡眠中に学習した脳活動を繰り返して、
脳の中に学習内容を「固定」していると推定。
「睡眠によって、疲れがとれるから学習効果が高まるように見える
という考えもあったが、脳が活動して、
学習を固定化していることがわかった」
http://www.asahi.com/science/update/0826/OSK200908260030.html
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