(2009年8月28日 毎日新聞社)
京都大物質-細胞統合システム拠点(iCeMS=アイセムス)の
上杉志成教授らの研究グループが、
有機化合物「ファトスタチン」に、細胞内での脂肪の合成を
阻止する働きがあることを発見。
将来的には、糖尿病薬の開発や内臓脂肪症候群
(メタボリックシンドローム)の治療に役立つことが期待。
27日、米科学誌「ケミストリー・アンド・バイオロジー」電子版に掲載。
上杉教授らは、ファトスタチンが体内の脂肪量を感知する
たんぱく質「SCAP」と結合し、脂肪合成を指令する
たんぱく質の活性化を抑えることを解明。
突然変異で、食欲調節機能をなくしたマウスに
ファトスタチンを投与し、過食による肥満や糖尿、脂肪肝が
抑制されることを確認。
コレステロールの合成を抑える薬として実用化されている
「スタチン」が、脂肪合成に必要な酵素の働きを抑えるのに対し、
ファトスタチンは脂肪合成の指令を出すたんぱく質そのものの
働きを阻害するのが特徴。
上杉教授は、「安全性を確かめる必要があるが、
実用薬の開発も期待できる」
http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/8/28/106623/
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