(2009年8月28日 共同通信社)
宇宙空間のように、体が回転し天地が常に入れ替わる状態では、
頼りにならなくなった視覚の機能を補うかのように、
聴覚をつかさどる脳の領域が鋭敏になるとの研究を、
自然科学研究機構生理学研究所の柿木隆介教授らがまとめた。
ドイツの脳科学専門誌に27日までに発表。
研究チームは、「人が感覚のバランスを取りながら、
宇宙空間に適応しようとすることを示している。
宇宙の無重力状態で、人の感覚がどう変化するかを知る
手掛かりになる」
柿木教授らは、国際宇宙ステーション「きぼう」船内の
コンピューターグラフィックス(CG)画像を利用。
目の前がくるくる回る画像や、床と天井が縦方向に回転する画像を
被験者に見せ、無重力状態にいるかのような感覚を体験。
静止画像を見た場合と比較したところ、
音に反応する脳の聴覚野の反応が最大20%増大することを確認。
実際に聴力が高まるかどうかは確かめていない。
http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/8/28/106541/
0 件のコメント:
コメントを投稿