2009年9月4日金曜日

真央とヨナ:バンクーバー五輪に向けて/上 「新技」と「精度」異なるプラン

(毎日 9月2日)

開幕まであと半年を切った、2010年バンクーバー冬季五輪。
最大の注目は、フィギュアスケート08年世界女王の
浅田真央(中京大)と、昨季世界女王の金妍児(キム・ヨナ、韓国)
による「ライバル対決」

昨季はショートプログラム(SP)、フリーの合計得点で
「200点超え」を達成。
今月中にはそろって19歳。
本格的なシーズン開幕を前に、2人の五輪への取り組みを追った。

8月11日、愛知・中京大アイスアリーナであった浅田の公開練習。
連続ジャンプを得意の3回転フリップ-3回転ループ以外の、
さまざまな組み合わせで披露。

浅田は、「プログラムに入っていない(連続)ジャンプも練習。
自分のジャンプを増やせば、余裕も出てくる」と狙いを説明。
タチアナ・タラソワコーチは、トリプルアクセル(3回転半)
-3回転トーループという女子初の大技に取り組んでいる。

浅田が大技を開発中--。
このニュースは、韓国でも関心を集めた。
2日後、ソウル市内のホテルで翌日のアイスショーに向けて
会見したキムは、その件について質問されると、
「私は自分のやることに集中している」と無関心。

キムに、トリプルアクセルはなく、ループが苦手。
浅田に比べ、跳べるジャンプは限られる。
キムを指導するブライアン・オーサーコーチは、
ヨナは、自然体で戦える選手。
私のゲームプランは、技術的にも芸術的にも、照準を合わせるのは
マオや他の選手ではなく、ヨナ自身が自分の演技に集中すること」

昨季は、3回転フリップ-3回転トーループの加点が低く、
最初をルッツに変える案もあるらしいが、
従来から演技構成を大きく変えることはない。

五輪に向け、新技開発に積極的な浅田と、
従来の技の精度を高めるキム。
浅田のフリーの新プログラムは、ラフマニノフの前奏曲「鐘」で、
「すごく力強い曲。見せ場もあるので、
ジャッジにアピールするところを踏まえて練習している」と意気込む。

キムも、新SPは映画「007」シリーズメドレーと新機軸を打ち出した。
「新しい挑戦的なものなので不安はあるが、うまくできると思う」
同14日のアイスショーでは、昨季SPのサンサーンス作曲
「死の舞踏」を演技。
朝鮮日報の成鎮赫(ソン・ジンヒョク)記者は、
「今も『死の舞踏』を練習しているようだ。
『007』が合わなかったら、『死の舞踏』に戻すのでは」

http://mainichi.jp/enta/sports/general/archive/news/2009/09/02/20090902ddm035050110000c.html

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