2009年9月2日水曜日

ナノ粒子、がん狙い撃ち…慈恵医大グループが開発

(2009年8月24日 読売新聞)

磁石にくっつく超微細な磁性ナノ粒子を使って、
がん細胞を集中攻撃する手法を、
慈恵医大の並木禎尚講師らのグループが開発。

患部近くに磁石を埋め込み、粒子を引き寄せるため、
正常細胞が攻撃を受けにくくなる。
副作用の少ない治療に結びつくと期待。
科学誌ネイチャーナノテクノロジーに発表。

がん細胞は、新しい血管を作って、酸素や栄養分を
取り込みながら増殖を繰り返す。

並木講師らは、脂質で表面を覆った磁性ナノ粒子に、
血管を新たに作る遺伝子の働きを抑える核酸医薬を結合。

磁石を埋め込んだ胃がんのマウスの静脈に、
磁性ナノ粒子を注射したところ、粒子は血液の流れに乗って
がんの患部に集中。

ナノ粒子から放出された核酸医薬により、
がん細胞の増殖が抑えられた。
これまで副作用も見られない。

http://www.m3.com/news/GENERAL/2009/8/24/106246/

0 件のコメント: