2009年4月23日木曜日

遠野発の創作仏壇 北上山地製作組合が試作

(岩手日報 4月21日)

遠野市の北上山地家具製作協同組合(千葉和夫代表理事)は、
遠野産のケヤキと奥州市の南部鉄器、浄法寺漆を使った
「創作仏壇」を試作。

経済産業省の地域資源活用販路開拓等支援事業の
補助金約250万円を活用。
県内の特産品と民芸家具製作の技術を結集。

「職人技術の継承と県産材の利用拡大のため、
新商品として売り出したい」と意欲。

創作仏壇は、高さ1・75メートル、幅1・2メートル、奥行き0・75メートル、
6人の職人が4カ月がかりで完成。
遠野産のケヤキを主材とし、内装は宝形造のお堂のような作りで
中尊寺をイメージ。柱には、螺鈿細工を施した。
引き出しなどの飾り金具には、奥州市の南部鉄器を使用。
浄法寺漆塗りで仕上げ、岩手の素材と技術にこだわった。
同組合は、特注家具の生産も手掛け、首都圏の顧客から
「民芸調の仏壇がほしい」と受注があったことも開発のヒントに。
重厚感と木のぬくもりを併せ持つ仕上がりに、関係者も自信を深めた様子。
同組合は、価格設定やデザインなどの検討を再度重ね、
首都圏へのPRなどを展開し、商品化につなげる考え。
千葉代表理事は、「家具に関しても、格安な輸入品が出回る一方で、
高級品志向も根強くある。
岩手には、そのニーズに十分応えられるだけの材料と技術があり、
今後も新たなデザイン家具の開発に努めたい」と意欲的。
試作品の問い合わせは、同協同組合(0198・62・2525)へ。

0 件のコメント: