2008年6月11日水曜日

「平成の名水百選」に 本県から3カ所

(岩手日報 6月5日)

環境省が選定した「平成の名水百選」に、
本県から盛岡市の「大慈清水・青龍水」、「中津川綱取ダム下流」と
一関市の「須川岳秘水ぶなの恵み」が選ばれた。
名水の選定は、1985年以来23年ぶり。
水質・水量のほか、親しみやすさや住民らによる保全活動が高く評価。

【大慈清水・青龍水】

古い街並みが残る盛岡市鉈屋町にある。
周辺住民で構成する用水組合が管理し、井戸の清掃や周辺環境の整備。
一番井戸は飲み水、二番井戸は米とぎ水、三番井戸は洗い物などと
用途が決まっており、豊かな水資源を有効利用。

【中津川綱取ダム下流】

秋にはサケが遡上し、冬には白鳥が飛来する盛岡市中心部を流れる
自然豊かな川。
河川敷には自然散策路が整備され、市民の憩いの場。
市民団体による清掃活動や保全活動も盛んだ。
市は、大慈清水・青龍水と併せ、盛岡ブランドとして発信。
谷藤裕明市長は、「盛岡の誇りであり大きな喜び。名水を後世に伝えたい」。

【須川岳秘水ぶなの恵み】

一関市厳美町祭畤山国有林内にあり、
須川岳(栗駒山)の湯治客の荷物や客自身を背負って
登山道を行く案内人の、のどを潤していたわき水。
道路整備とともに所在が不明に。
1980年代後半に、ブナ原生林伐採計画が持ち上がったとき、
地元住民が自然保護を訴えて水源を探索、2000年に発見。
現在は水飲み場が整備され、市民に親しまれる。
地ビールの仕込み水にも使われている。

1985年選定の「名水百選」では、
本県から岩泉町の「龍泉洞地底湖の水」、
八幡平市の「金沢清水」が選ばれている。

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20080605_10

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