2008年6月10日火曜日

UNEP笹川賞:2団体が受賞 太陽光発電レンタルのラオス企業など

(毎日 6月2日)

UNEP(国連環境計画)と日本財団が創設した国際的な環境賞
「UNEP笹川賞」の今年の受賞者が決まった。

東南アジアのラオスで太陽光発電設備のレンタルを手がける
民間企業「サンラボブ」社と、南米ペルー・アンデス山脈のふもとで
超小型の水力発電設備による電力を供給しているNGO
プラクティカル・アクション」の2団体が受賞。

「サンラボブ」社は01年、ラオスの実業家、アンディ・シュローター氏が設立。
電力網の行き届かない農村部に、太陽光発電システムや
携帯太陽光発電ランプを安く貸し出し、
自家発電用の灯油の使用量を減らすことに成功。

「プラクティカル・アクション」は1966年に設立されたNGOで、
英国ラグビー市の本部のほか、世界8カ所に事務所を置く。
開発が遅れたペルー北部のアンデス山脈の東麓地域で85年以降、
現地の河川に管理が比較的容易なマイクロ水力発電を47基設置。
自然エネルギーによる電力を5000家族に供給。

UNEPのシュタイナー事務局長は、
「地球温暖化対策として効果がある二酸化炭素の排出削減に
どれだけ貢献できるかという基準を軸に、地域への貢献度などを
評価に加えて受賞者を決めた」。

選考委員の一人でノーベル平和賞受賞者のワンガリ・マータイさんは、
「この賞を通じ、草の根で活動している運動家に光を当て、
支援することができてうれしい」。

http://mainichi.jp/select/science/archive/news/2008/06/02/20080602ddm016040018000c.html

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