2008年6月9日月曜日

自動車拠点へ結束確認 盛岡・とうほく集積会議

(岩手日報 6月4日)

「関東自動車工業岩手工場を、トヨタの国内第三拠点(東北)の
中核工場としての地位を確固たるものにしていく」。
とうほく自動車産業集積連携会議で、トヨタ自動車の高橋徳行常務が
こう強調したことを受け、県内外の関係者は東北のさらなる
自動車産業発展に向け、連携強化と取引拡大への意欲。

「1日1日、ものづくりをしっかりとやっていく。
その結果、期待に応えられるようにしていきたい」。
関自工岩手工場の石井善章工場長は気を引き締めた。

講演会には、東北各地の産学官関係者約300人が出席。
「需要があるところで、世界同一品質で生産する」(高橋常務)とする
トヨタグローバル戦略について、真剣な表情で聞き入った。

とうほく自動車産業集積連携会議の代表幹事を務める達増知事は、
「今後は、自動車メーカー進出効果を東北全域に波及拡大することが重要。
人材の質、量とも高め、アピールしていきたい」。

講演会に先立ち、同連携会議の総会が開かれ、
会員1169人のうち606人(委任状含む)が出席。
6県連携を再確認。

2011年を目標にしたビジョンの達成率(07年度末)は、
自動車関連企業数(目標1200社)が965社で80%、
輸送用機械出荷額(同2兆円)は1兆2301億円で61%と順調。

しかし、商談会(同10回)は2回、商談成約(同300件)は21件にとどまり、
取引拡大が大きな課題。
企業ニーズを踏まえ、技術を売り込む「特定企業向け商談会」を初企画し、
大手部品メーカーのケーヒン(栃木県)を対象に開催。

ケーヒン角田開発センターの佐藤真一購買管理部長は、
「東北は優位性がある。より実のある商談会にしたい」。
達増知事は、「年間40万台生産のうち、一部品を生産できる企業を
創出するのは不可能ではない。取引拡大に積極的に取り組む」。

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20080604_7

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