2008年6月8日日曜日

肺がん:「喫煙と酒」要注意 1日2合で発生率1.7倍--厚労省研究班

(毎日新聞社 2008年5月30日)

日本酒を1日2合以上飲む喫煙者は、
時々たしなむ程度の喫煙者に比べ、肺がんを発症する危険性が
1・7倍高いことが、厚生労働省研究班の調査で分かった。
一方、非喫煙者では、飲酒量と肺がん発生率に関連性はみられない。

研究班は、岩手県など10府県に住む40-69歳の健康な男性
約4万6000人を対象に調査。
飲酒量を、▽ほとんど飲まない、▽時々(月に1-3回)、
▽日本酒で1日1合未満、▽1日1-2合、▽1日2-3合、▽1日3合以上
の6グループに分類、04年までの約14年間追跡。

その結果、喫煙者では1日2~3合飲むグループと3合以上のグループは、
時々のグループに比べ、肺がん発生率がともに1・7倍高い。
飲酒量が増えるほど、発生率が高まる傾向。

アルコール分解酵素がたばこの煙に含まれる発がん物質の働きを
活発化することなどが原因。
飲まないグループも、時々のグループに比べ1・6倍高いが、
「もともと肺がんリスクが高く、飲めなくなっていた人が含まれていた」。
日本酒1合は、ビールで大瓶1本、ワインでグラス2杯に当たる。

分析をまとめた国立がんセンター予防研究部の島津太一研究員は、
「肺がんだけでなく、生活習慣病予防のためにも
1日1合程度に控えた方がいい」。

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=74024

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