2008年6月12日木曜日

三鉄、物販てこ入れ 開発進め全国発信

(岩手日報 6月6日)

第三セクター三陸鉄道(山口和彦社長)は本年度、
旅客事業などに加え、物販事業にも力を入れる。
既に商品化されている「三鉄赤字せんべい」、「また乗レール」(マドレーヌ)
などのオリジナル商品に加え、新たな商品開発を進める考え。

物販事業へのてこ入れで鉄道収入の不足を補い、
「三陸」の知名度アップと地元商品の全国発信を狙う。

三陸鉄道は現在、携帯ストラップや車両型警報ブザー、
キーホルダーなどグッズ類10種類とせんべい、マドレーヌ、
「赤字カットわかめ」、昆布巻きなど食品9種類を販売。

2006年12月から販売を始めた「三鉄赤字せんべい」は、
山田町の菓子工房三石が開発。
苦しい台所事情を表すストレートな商品名、ゴマと青のりの風味が効いた
甘いクッキーのような仕上がりが好評で、
昨年度は1カ月平均約30万円の売り上げ。

女性運転士をキャラクター化した「久慈ありす」も人気。
今年4月には「久慈ありすの好物はホヤだった」との設定で、
ホヤの薫製を新発売。
25グラム入り400円を1カ月で400個売るなど好調。

三陸鉄道は昨年度、営業企画課内に物販セクションを設置。
本年度から物産企画課を新設し、3人の職員体制を敷いた。
物販事業の売り上げは昨年度5300万円で、本年度は1億円を目指す。

全国では千葉県の三セク・銚子電鉄が、
「電車運行維持のために『ぬれ煎餅』を買ってください」
と呼び掛け、注目を集めた。

三陸鉄道の07年度決算は、経常赤字が1億715万円。
旅客収入は、前年度比3・8%増の3億9741万円だが、
14年連続の赤字。
県と沿線12市町村は、赤字分を損失補助金として充当。

山口社長は、「今後も旅客収入の増収に力を入れるとともに、
物販を増やし、経営のプラスにしていきたい」。

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20080606_15

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