2008年6月15日日曜日

バイオ燃料:非食物の植物、アフリカで栽培支援へ

(毎日 6月8日)

政府は、バイオ燃料の原料となる非食物の植物「ジャトロファ」
について、アフリカでの栽培を広めるため、経済支援に乗り出す。

穀物から作ったバイオ燃料は、食物価格上昇の一因とも指摘、
新たな「非食物バイオ燃料」の普及により、
食糧問題解決と地球温暖化対策の両立、
さらにはアフリカの地域開発という「一石三鳥」を目指す。

福田康夫首相は、「食糧サミット」で、
食糧を使わないバイオ燃料の必要性を強調。
ジャトロファは、中南米原産の低木で、乾燥地でも成長が早く、
油がよく取れるという。
繰り返し栽培でき、穀物に代わる有力なバイオ燃料の原料とされる。
二酸化炭素の吸収にも役立つ。

アフリカ各地で栽培が進み、マリの首都バマコ郊外の村では、
ジャトロファによる燃料が村内や周辺地域の発電、
自動車にも使われている。
売り上げが、住民らの貧困解消につながる効果。

栽培支援は、当面は普及が進むマリを中心に、
自治体や非政府組織などに対する「草の根無償資金」
(上限1000万円)で援助。
国際協力機構(JICA)を通じ、村落開発に詳しい専門家の派遣も検討。

http://mainichi.jp/select/science/news/20080608ddm002010148000c.html

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