2008年6月21日土曜日

脳を元気に (2)簡単テストで自己診断

(読売 6月12日)

日本人の死因で、脳卒中はがん、心臓病に続き3位。
血管性の脳疾患は、認知症の代表的な要因の一つとされ、
セルフチェックで危険信号を見つけたい。

赤坂パークビル脳神経外科の水上公宏理事長が考案した
「脳卒中危険度テスト」は、10項目の簡単な質問で、
脳卒中発症の可能性を大まかに判別できる。

該当する項目の点数を足し、80点以上は黄色信号、120点以上は、
医療機関の診断を必要とする赤信号。
特に重視するのは、年齢と血圧。
遺伝性もあり、両親のどちらかが脳卒中の病歴がある場合も「高得点」。

自覚症状のない「隠れ脳こうそく」にも注意。
40代の3割、50代の半数にみられるとの報告。
放っておくと、症状がでる恐れ。

その可能性をあぶり出すのが「渦巻きなぞりテスト」。
眞田クリニック(東京・大田区)の脳神経外科医、眞田祥一院長が作成。
5ミリ~1センチほどの幅で5周巻いた渦巻き模様の線の間に、
色違いのペンで中心から外側へ向け、元の線に触れないよう
渦巻き模様を10秒以内に描く。
元の線と2か所以上で交わったら、微小な脳こうそくで運動機能に
障害が発生している可能性がある。
入浴後などリラックスした状態で、心配な結果が出た場合は、
磁気共鳴画像装置(MRI)などで精密検査する「脳ドック」の受診もお勧め。

脳卒中の予防について、東京女子医大の内山真一郎教授は、
「食事の塩分を控えたり、適度な運動をするといった
一般的な生活習慣病対策が有効。中でも最大の防御策は禁煙」。
喫煙は、脳こうそくを招く血栓を作る主要因のひとつ。
禁煙はお金もかからない、脳を元気に保つ方法。

http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/plus/20080612-OYT8T00403.htm

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