(読売 5月23日)
読者の反響では、強引な手法や反復学習の是非などに関心。
「全国学力テストの成績が下位にある現状では、
橋下徹・大阪府知事の立腹はうなずける」
千葉県成田市の無職、小倉茂さん(71)は、改革に理解。
川崎市の主婦は、「ある程度詰め込んでもらって、
やっと普通にやってこられた。以前の教育に感謝している」
反復学習などに賛成。
橋下知事が全国学力テストの結果にこだわることについて、
「点数も一つの結果。『点数化できないこともある』と、言い訳にしない」
保育士の専門学校に勤務する奈良市の辻井正さん(69)は、
「庶民感情から言って、橋下知事は大阪が待ち望んでいた正義の味方」
とする一方、「百ます計算」などの反復学習の推進には疑問。
「反復学習は、日本の伝統的な学習法なので、
簡単には批判はできないが……」と前置き、
「現場の教師たちは、子どもの思考回路が単一化して
文章題の意味を読む前に、数字合わせに必死になる」と懸念。
塾と連携して、土日や放課後などに学ぶ取り組みにも意見。
養護教諭だった堺市の女性(74)は、
「子どもたちは常に学びたい、わかりたいと思っている。
放課後や土日にも、大学生や塾講師らが教えることで、
救われる子どもが増えるはず」と賛成。
高槻市の主婦(50)は、「塾と連携するよりも、地元の学校の卒業生や
大学生など、地域の事情をわかっているボランティアを生かした方がいい」
携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」の活用について、
堺市の60歳代の男性は、そろばんを教える「計算科」を
小学校に導入した兵庫県尼崎市を念頭に、
「勉強嫌いをなくす方法の一つとして、そろばんを取り入れれば、
計り知れない効果があると思う」と提案。
教師を目指す若者からも意見。
滋賀県野洲市の大学4年生、山本真美さん(21)は、
「反復学習などはいい方法。
知事の教育委員会に対する批判など、どなりつけるような言葉は良くない」
改革の進め方には否定的な見方。
中学校での補習のボランティアを通じて学校現場を見ている山本さんは、
「勉強が苦手な子も、補習の時間が取れればフォローできるが、
教師は保護者への対応や会議などで忙しい。
橋下改革は、教育人を育てる部分は感じにくい。
教師が、子どもたちとかかわれる時間が増えるような環境作りが大切」
共通する願いは、子どもたちのためになる改革だ。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20090523-OYT8T00185.htm
0 件のコメント:
コメントを投稿