2009年6月10日水曜日

宇宙飛行士:土井さん、国連の課長に 宇宙平和利用に意欲

(毎日 6月6日)

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、宇宙飛行士の
土井隆雄さん(54)が国連宇宙部(本部・ウィーン)の
宇宙応用課長の公募に応じ、採用されたと発表。

国連宇宙部に、宇宙飛行士が採用されたのは初めて。
任期は、今年9月から2年間。
国連宇宙部は、宇宙の平和利用施策を担当する部署。

土井さんは、人工衛星を使った通信や気象観測技術を、
遠隔医療や防災に活用する施策や、途上国への宇宙教育の推進などを
受け持つ予定。

在職中は、宇宙飛行士としての訓練が受けられなくなるため、
宇宙飛行はしない見込み。

NASAジョンソン宇宙センター(テキサス州)で訓練中の土井さんは
JAXAを通じ、「国連での仕事は、世界のより多くの人々に
宇宙開発の恩恵をもたらす。宇宙飛行士として培った経験を生かし、
全力で取り組む」との談話を発表。

土井さんは東京大大学院を修了後、NASA研究員などを経て、
85年に宇宙飛行士に選抜。
97年、米スペースシャトルで初飛行した際、
日本人として初めて船外活動を担当。
08年、国際宇宙ステーションに日本実験棟「きぼう」の
最初の施設を取り付けた。

http://mainichi.jp/select/science/news/20090606ddm001040016000c.html

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