2009年6月9日火曜日

住田のバイオマス、「新エネ百選」に 「地産地消型の好事例」

(東海新報 6月4日)

経済産業省と独立行政法人・新エネルギー産業技術総合開発機構
(NEDO)による「新エネ百選」の一つに、
住田町での木質バイオマスエネルギーの取り組みが選ばれた。
地産地消型の新エネルギー導入の優れた好事例として評価、
今後の全国への情報発信に弾みがつきそう。

同町では、バイオマスを足がかりに産業振興と循環型林業を目指した
一連の取り組み継続に意欲。

「新エネ百選」は、地域の特性などを考慮した新エネルギー利用などの
取り組みを評価して、好事例として広く情報発信、
新エネルギーを全国に広めていくことを目的に初めて実施。

自治体や事業者らにより実施された
新エネルギー導入事業などについて公募。
有識者による審査委員会
(委員長・茅陽一財団法人地球環境産業技術研究機構副理事長)を経て、
優れた取り組みとして自然エネルギー発電などの百例を選定。

面積の約9割が、森林の住田町は平成12年に
「町地域新エネルギービジョン」を策定。
以降、豊富な森林資源や林業廃棄物を燃料として活用する
木質エネルギーを主力に位置づけ、
「森林エネルギーのまち」を基本理念とする各種取り組みを展開。

世田米保育園と遊林ランド種山へのペレットボイラー導入、
公共施設や家庭へのペレットストーブの導入推進に向けた
補助制度をはじめ、町の方針に呼応した木工団地内事業体での
木くず炊きボイラー設置と、これを活用した木材乾燥と発電施設整備、
施設園芸ハウスへの熱供給、ペレット製造施設整備などを
官民一体となって進め、化石燃料や二酸化炭素排出削減に
一定の効果をあげてきた。

認定書授与は、東京国際フォーラムで開かれた
「新エネ百選選定記念シンポジウム」の席上で行われた。
主催者では、パネル展開催などで選定事例について広く発信する予定、
町では選定を喜ぶとともに、「全国に先導的な役割を果たす
森林・林業日本一を目指し、今後も取り組みを進めたい」

釜石市「ウインドファームを契機とした地球にやさしいまちづくり」、
葛巻町「エネルギー自給のまちづくり」、
県「県営屋内温水プールへの新エネルギー導入」が選ばれた。

http://www.tohkaishimpo.com/

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