2007年10月2日火曜日

磁石は疼痛を緩和しない

(WebMD 9月24日)

磁石は、関節リウマチや線維筋痛の疼痛を緩和しない。

疼痛緩和用磁石は数十億ドル産業であり、腕や脚のベルト、
マットレスパッド、ネックレス、靴の中敷き、ブレスレットなどに埋め込まれている。
疼痛の緩和を目的に市販され、慢性関節リウマチ、変形性関節症、線維筋痛症を
有する人の28%ほどが、磁石や銅製ブレスレットを装着。
しかし、疼痛緩和用磁石が使われる一因となっている
誇大広告を証明するには至っていない。

このレビューでは、被験者を疼痛緩和用磁石またはダミー製品に
ランダムに割り付けた疼痛緩和用磁石に関する既報9報が分析。
分析された研究は、標準的尺度で疼痛緩和効果を評価したもの。

その結果、磁石治療群とプラセボ群の疼痛緩和度に有意差はない。
同研究を行ったペニンシュラ医科大学(イングランド)のMax H. Pittlerらは、
疼痛への有効な治療法として磁石を推奨することはできない。

唯一、変形性関節症だけは、磁石による疼痛緩和効果の可能性が
エビデンスにより否定されなかった。
Pittler博士らは、この分野における研究がさらに必要である、と。

Pittler, M. Canadian Medical Association Journal, Sept. 24 2007.

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=SPECIALTY&categoryId=580&articleLang=ja&articleId=56372

********************

私たちの研究室でも、この手の研究をしましたが、
あまりいい結果は得られませんでした。
それでも、その磁気ネックレスは市販されていました。。。
エビデンスは得られませんでしたが、
はたして何かの効能があるのかもしれません。

2007年10月1日月曜日

理系白書2007:番外編 博士の就職難問題 企業との溝、埋まらず

(毎日 2007年9月12日)

大学院で博士号を取得し、深い専門知識を身に着けながら、
安定した職につけないケースが増えている。
7月の参院選公約で、この問題を取り上げる政党が現れるなど
「博士の就職難」がようやく社会的に認知され始め、
大学や学会の進路支援も本格化してきた。

しかし、有力な受け入れ先となる企業側との溝は、まだ埋まったとは言えない。
問題に潜む課題と、さまざまな支援の取り組みを探った。

◇「ポスドク」増、05年度1万5496人

「大学で研究を続ける道も考えたが、あまりにもポストが少ない。
それよりも、具体的な製品として社会への貢献が
目に見える企業での研究に魅力を感じた」。

化学メーカーへの就職が内定したポスドク(任期付き博士研究員)の男性(28)は、
有機化学専攻で理学博士号を取り、この春からポスドクとして、
化学反応のメカニズムを探る基礎研究に従事。
企業への就職を考え始めたこの男性は、大学のキャリア支援センターを訪ねた。
そこでの講座を受講し、企業の担当者らからプロジェクトの進め方や
知的財産保護、情報管理などの話を聞いた。
「これまでの大学の授業では聞いたこともない実践的な内容で、とても新鮮だった」。

■背景に国の政策

「博士の就職難」の背景には、90年代の大学院重点化と
「ポスドク等1万人支援計画」という国の政策がある。
ポスドクは順調に増え、05年度には1万5496人に達した。

一方で、大学や公的研究機関の常勤(終身)職の数は、
増加分に追いついていない。
大学関係者の間では、「明らかな失政」との批判が根強い。

企業は、博士採用には消極的だ。
今年2月に、日本経済団体連合会が公表した企業アンケート(回答71社)によると、
技術系新卒採用者のうち博士の占める割合は、3%。
給与・処遇面で博士の優遇措置を取っている企業は4分の1、
「博士の採用を増やしたい」と答えた企業は1割。

理由は何か。
早稲田大ポスドク・キャリアセンターの西嶋昭生教授は、
「企業側から、博士は当たり外れが多すぎる、と言われる」。
専門性にこだわるあまり、柔軟性に欠けたり、他分野の知識や
コミュニケーション能力に問題のあるケースが少なくない。

◇官学が続々支援策

こうした指摘に応え、博士の活躍の場を増やそうと設けられたのが、
九州大や早稲田大の支援センター。

昨年度は7大学と理化学研究所、
今年度は産業技術総合研究所や京都大など4機関が支援事業を始めた。
企業と連携したインターンシップや就職相談会、研究管理職や
起業に必要な能力を開発する教育プログラムなどの支援策に取り組む。

「産業界で活躍できる若手研究者育成」を掲げる早稲田大は、
「化学系ポスドクへの期待」と題するフォーラムを開いた。
西嶋教授は、「今の大学院教育は、研究者養成に偏りすぎている。
大学院で産業界との接点を増やし、学生に刺激を与えたい。
優秀な人ほど大学の外へ出て行く、という環境にしなければならない」。

■「求職マーク」

学会や国でも動きが出てきた。
日本物理学会(会員約2万人)は、キャリア支援センターを始動。
設立記念式典で、センター長に就任した坂東昌子・愛知大教授は、
「単なる就職あっせんではなく、博士号を持った教師の増員や
新しい職業の創生、企業の意識改革にも取り組む」。
ポスドク研修会を全国的に展開する。

応用物理学会(同約2万4000人)は、
発表者が求職中であることを示す「キャリアエクスプローラーマーク」を導入。
希望者は、マークを発表資料に表示したり、身に着けたりし、
企業の担当者がコンタクトを取りやすくするという。
日本化学会(同約3万2000人)は、東京と大阪で初の「博士セミナー」を開く。

一方、文部科学省は来年度、博士と企業を橋渡しする事業を始める。
半年から1年程度、企業との共同研究や商品開発に博士が参加する
プログラムを大学などが作り、派遣費用を国が負担する。
「企業にとっても、優秀な人材をそのまま採用できるメリットがある」(基盤政策課)。

==============
◇ポスドク

ポストドクトラルフェローの略。
博士号取得後、終身雇用ではなく、任期付きの研究職につく人のこと。
任期は多くが1年更新で、最長3~5年程度。
文部科学省によると、30代前半が46%。女性は21%だが、
40歳以上では27%になる。社会保険加入者は58%にとどまる。

*****************************

この問題は、他人事ではないです。
私たちの研究室でも、博士号取得後の進路を決めるのが難しい。
博士のメリットは、その分野におけるリーダーとなれること。
デメリットとしては、融通が利かない、専門分野に偏りすぎること。
大学と企業のコラボレートは、ここ数年前に始まったばかり。
大学と地方とのコラボレートは、まだまだ少ない。
つまり、大学と企業と地方とのコラボレートをどんどん進めることが、
博士の活躍する場を広めることに。
大学では、専門分野だけでなく、ビジネスについても勉強することが大事。
私も、できるだけ幅広い能力を養っていきたいですね。

2007年9月30日日曜日

「第3回JOCスポーツと環境・地域セミナー」開催

(東京オリンピック招致委員会 9月26日)

2016年東京オリンピック招致において、環境」は重要なテーマであり、
JOC、東京都とともに第3回JOCスポーツと環境・地域セミナーを開催。

「環境」は、「スポーツ」「文化」と並ぶオリンピズムの3本柱であり、
平成13年度からJOCではスポーツ環境委員会を設置し、
スポーツ界における環境保全の取組みを推進するため、
活発な啓発・実践活動を支援しています。

今回のセミナーもその一環に位置づけられ、
染野憲治 環境省地球環境局地球温暖化対策課国民生活対策室長と、
水野正人 JOC副会長による基調講演が行われました。

染野室長の基調講演では、地球温暖化の深刻な現状の報告と、
チーム・マイナス6%などの国内の普及・啓発運動が紹介され、
水野副会長の基調講演では、IOCのスポーツ環境委員会の活動や、
オリンピック開催都市における環境の取組みの紹介とともに、
JOCやスポーツ関係者が、環境問題について啓発・実践する役割を担う
必要性を参加者に訴えかけました。

後半は、板橋一太 JOCスポーツ環境専門委員長がコーディネーター、
パネリストとして、基調講演を行ったお二方のほか、
小沼博靖 東京都環境局環境政策部副参事、
平松純子 JOC理事/スポーツ環境専門委員、
武市敬 東京オリンピック招致委員会事務次長が加わり、
パネルディスカッションが行われました。

武市次長から、東京のオリンピック招致計画において
環境を大きく取り上げていくこと、またその取り組みを、
オリンピック終了後にも活かしていくこと。
小沼氏より、オリンピックを招致する2016年に向けて取組みを進めている
東京都の環境政策について説明。
平松理事は、オリンピアンとしての経験を踏まえ、
スポーツを愛する人たちが環境に対する意識を高めることの大切さについて。
それぞれの立場から、地球規模で環境を考え、
身の回りの出来ることから実行する重要性を会場に伝えました。

スポーツ関係者や環境保全活動の関係者、
2016年東京オリンピック招致に関心を持つ人々が集まった会場では、
参加者が熱心に議論に聞き入り、壇上との質疑も活発に行われるなど、
予定の時間を延長し、盛況のうちに終了しました。

http://www.tokyo2016.or.jp/jp/news/whatsnew/infomation/joc3joc.html

携帯電話は一部の救命救急医療機器を妨害する可能性

(WebMD 9月5日)

病院の訪問者に、携帯電話の電源を切るように促している。
その理由は、携帯電話が呼吸器や体外ペースメーカーなどの
救命救急医療機器を妨害する恐れがあるため。

アムステルダム大学のErik Jan van Lieshout, MDらは、
携帯電話を医療機器または病床から少なくとも1メートル(約3.28フィート)は
離しておくことを奨励している。

この指針に従えば「安全と思われる」ものの、
携帯電話が病院の機器に電磁妨害を引き起こす可能性が
完全に防げるわけではない。

患者に接続していない医療機器約61種類の近くで、携帯電話の試験を行った。
この結果、携帯電話は26種類の機器に48件の「事故」を引き起こした。
これらの事故の3分の1は、人工呼吸器の電源が
完全に切断および再起動されたことや、
警報が作動せずにシリンジポンプが完全に停止したこと、
体外ペースメーカーの誤った拍動刺激の発生など、危険なもの。
このほか、事故の42%は「重大」ではあるが危険ではないものと分類。

重大な事故の例として、警報の誤作動、血圧モニターの不正確な測定。
残りの事故は、応急対処を要しないモニターディスプレイの故障などで、
「重大ではない」と判断された。

この試験状況は、「最悪の事態」を想定したものであった。
病院における携帯電話の使用は、電磁障害が問題にならない場所に
限定することが推奨される、とvan Lieshout博士らは主張。

この研究は、『Critical Care』オンライン版に掲載。
van Lieshout, E. Critical Care, Sept. 5, 2007

http://www.m3.com/news/news.jspsourceType=SPECIALTY&categoryId=580&articleLang=ja&articleId=54420

2007年9月28日金曜日

中国産ステロイド大量押収  五輪控えた中国、米に協力

(共同通信 9月24日)

米司法省麻薬取締局(DEA)は、筋肉増強効果がある
アナボリックステロイドの密造や密売などに関与したとして、
米国人ら124人を逮捕、中国産の粉末ステロイド242キロや
現金650万ドル(約7億5千万円)などを押収した。
米史上最も大掛かりなステロイド捜査は、
北京五輪を来夏に控えた中国当局の協力を得て実ったという。

密造ステロイドに関する捜査を2005年末に始めた米当局は、
中国当局に対し、米国などに密輸していた業者の情報を提供、協力を促した。
この結果、カナダやメキシコ、ドイツ、タイ、オーストラリアなどでも
非合法ステロイドを押収。
タンディDEA局長は、中国当局の協力を得て密造業者から各国の密売人まで
「国際的な密売ネットワークを暴いた」と、成果を強調。

ステロイドは、スポーツ界などで使われ、
米大リーグの通算本塁打記録を塗り替えたジャイアンツのボンズ外野手も
使用疑惑が取りざたされた。

http://www.anti-doping.or.jp/cgi/news.php?mode=content&newsid=20070925_01

*************************

ステロイドの密造、密売がこんなに蔓延していたとは知りませんでした。
スポーツ選手だけでなく、一般人も使用している可能性が高いです。
使用法を間違えると、ステロイドは生体に悪影響を及ぼします。
広く啓蒙活動を行うと同時に、密造、密売に対する厳罰化が必要です。

外から内臓が見える透明なカエル、日本で誕生


(ロイター 2007年09月26日)

広島大両生類研究施設の住田正幸教授らが、
外側から内臓が見える透明なカエルを誕生させることに成功。
がんなどの病気の研究に際し、臓器の成長・発達を理解するのに役立つと期待。
住田教授は、透明な四足動物が報告された例は過去にないと述べた。
この透明カエルは、国内で採集されたニホンアカガエルを使って作られ、
オタマジャクシから成体まで透明のままで過ごすという。
住田教授はこのカエルについて、
ある化学物質が骨に与える影響などを研究するのにも役立つとしている。
******************************
なかなか面白いですね。
確かに皮膚が透明であれば、内臓の様子を見ることは簡単です。
解剖しなくてもいいですから。
でも、毎日観察するのはちょっと抵抗がありますね。
ペットとしての需要はなさそうです。
私の肝臓も、このように透明で観察できればいいですね。

2007年9月26日水曜日

W杯連敗「13」で止めた!カーワン日本、カナダに劇的ドロー

(サンスポ 2007年9月26日)

日本代表は、予選B組最終戦でカナダ代表と12-12で引き分け、
通算成績を3敗1分けとした。
元ニュージーランド(NZ)代表、ジョン・カーワン・ヘッドコーチ(42)のもと、
執念のドローで95年大会からのW杯連敗を13で止めた。
4年後に残した悲願のW杯2勝、決勝トーナメント進出へ。
夢への挑戦は続く。

桜の戦士のW杯が、幕を閉じた。
ノーサイドの笛が、ボルドーの夜空に響く。
濃紺のセカンドジャージーを着た選手たちが胸を張る。
世界に挑んだ18日間。
16年ぶりのW杯勝利に一歩及ばないドローだが、負けはしなかった。
「日本は、世界から尊敬を得られるまでの戦いを見せることができた」。
“怪物WTB”の異名をとったカーワン・ヘッドコーチ(HC)もガッツポーズをつくった。
ラグビー強国NZで培った戦術、世界屈指のトッププレーヤーだったテクニックを
惜しまず注いだチームが、劇的に追いついた。

前半12分、マイボールのラインアウトからWTB遠藤が3人を突き飛ばし、
右中間へトライ。気勢を上げた。
7点差を追って、ロスタイムに入った後半43分、
後半途中出場のCTB平がトライ。CTB大西のゴールも決まって、同点に。

大会では中3、4日という厳しい試合日程もあり、
30人の登録選手を完全に2分割して戦う苦しい決断も。
若手選手で臨んだ豪州代表とのW杯第1戦は、3-91の大敗。
必勝を期したフィジー戦も最後まで激しい攻撃をみせたが、31-35。

勝利のキーマンに据えたSOアレジ、FB立川が次々と負傷。
8月のイタリア遠征では、右アキレスけん断裂から復帰したエースのWTB大畑が、
今度は左足の同じ個所を断裂して、大会直前に帰国。
さらに、HO山本貢、SO安藤、FL佐々木、SH矢富ら
登録メンバーを次々に失ったことも響いた。
カーワンHCが1月にHCに就任し、与えられた強化期間は8カ月。
チーム練習を開始した4月を本格的な起点とすれば、わずか5カ月。
世界へのチャレンジには、時間が足りなかった。

6大会連続の予選敗退となったが、連敗だけは13でストップさせた。
これが、4年後への種になるのだ。
6月のパシフィック・ネーションズ杯では、トンガ代表を20-17で倒し、
サモア代表に3-13の接戦を演じた。

素早い出足のディフェンスライン。
低いタックルに、モールやラックでも低さにこだわる日本スタイルが、
世界で通用することを積み上げた。
今大会のラインアウトの成功率は、85.4%で参加20カ国中9位。
マイボールのスクラム確保率は同13位と、世界基準に食い込む数値を残し、
選手はたくましく成長した。
引き分けでも、半歩前進。夢は4年後へ。立ち止まっている時間はない。

http://inews.sports.jp.msn.com/rugby/topleague/news/2007/20070926-2168.html

***********************

日本代表は、よく頑張ったと思う。
前回よりも、日本のスタイルを出せたようです。
残念なのは、ケガ人が続出したこと。
ベストメンバーで戦ってほしかったですね。
カーワン・ヘッドコーチは継続するのかはわかりませんが、
日本スタイルをしっかりと確立させてほしいです。

それにしても腹立たしいのは、日本テレビです。
ラグビーの中継をライブでやらないのは我慢するとして、
肝心のシーンをカットして放送していた。
カナダ戦では、ロスタイムの劇的トライが放映されていない。
フィジー戦も、後半30分から5分ほどカットしたせいで、
どういう過程で敵陣まで来たのかわからないまま、ワンプレーでトライ。
いったいスポーツを何だと思っているのか!!!
TBSも、同様のことをやりました。
ゴルフのマスターズで放送を中断、再開したらタイガーが優勝していた。。。
スポーツを中継するのはいいが、
スポーツの見る楽しみを軽視しすぎている。
マスコミにとって、スポーツはお笑い番組の一つでしかないようですね。

2007年9月22日土曜日

世界的研究拠点:東京大など5カ所選定 文科省

(毎日新聞 2007年9月12日)

世界トップレベルの研究拠点を目指し、
年5億~20億円を10~15年間投入する研究機関として、
文部科学省は東京大など5カ所を選定。
最大300億円の資金を国から集中させることで、
世界の第一線の人材を集め研究環境を整備する計画。
同省は、「研究支援としては、これまでで最も規模が大きく期間も長い」と位置付け。

選定された機関と研究テーマは、
▽東北大(原子・分子レベルでの革新的な新材料開発、山本嘉則教授)
▽東京大(素粒子物理学に基づく宇宙の起源・進化の解明、鈴木洋一郎教授)
▽京都大(幹細胞研究を中心とした再生医学の実現、中辻憲夫教授)
▽大阪大(感染症やアレルギー疾患の新たな診断・治療の開発、審良静男教授)
▽物質・材料研究機構(ナノテクノロジーに基づいた新材料開発の推進、青野正和フェロー)。

材料や素粒子物理学など日本が元来強いとされる分野や、
論文引用数の多い研究者が率いる研究が選ばれた。
今年度予算として計約35億円を計上、来年度では計約90億円を要求。

各拠点には200~300人の研究者、スタッフが参加し、10年かけて
「世界のだれもが知り、世界の研究者が参加したいと集う研究拠点」の形成を目指す。
顕著な成果が上がった場合は、最長15年まで支援。

研究に没頭できる環境を整備する一方、成果主義に基づく年俸制を導入、
使用言語は英語とし、外国人研究者を全体の3割程度確保することを求めている。
研究の進ちょく状況を、毎年確認する。

これまでの国の大規模研究拠点支援では、
国際的にすぐれた大学院の教育研究拠点を支援する
「グローバルCOEプログラム」(年約2億6000万円を5年間支出)があるが、
今回の支援はこれを大幅に上回る。

http://www.mainichi-msn.co.jp/science/kagaku/news/20070913k0000m040057000c.html

****************************

近年では、世界的な研究を行うためには、
予算規模を大きくせざるを得ないです。
なので、予算をある機関に集中させる必要性はあります。
同時に、研究の多様性も必要です。
現在はあまり日の当たらない分野も、
新たな技術革新によって、一気に最先端分野になり得ることも。
そのためには、幅広く、多種多様な研究を支援していくことも重要。
私の研究も、細々とですが、続けていきたいですね。

女性ホルモンが骨量維持 東大など、調節機能突き止める

(毎日新聞社 2007年9月7日)

骨を作る細胞に作用していると考えられていた女性ホルモンが、
骨を分解する「破骨細胞」の寿命を調節して骨量を維持していることを、
東京大などの研究グループが突き止めた。

女性ホルモンの欠乏によって、
閉経後に骨粗しょう症を発症するメカニズムの一端が明らかに。
新しい治療薬開発にもつながる可能性があり、
米科学雑誌「セル」(電子版)に掲載。

健康な人では、骨をつくる骨芽細胞と、骨を分解・吸収する破骨細胞との
働きが釣り合い、一定の骨量が保たれる。
閉経などにより女性ホルモンが欠乏すると、
このバランスが崩れ、骨粗しょう症を引き起こす。
しかし、そのメカニズムは分かっていなかった。

研究グループは、女性ホルモンに結合する受容体に着目。
骨表面の破骨細胞からこの受容体をなくしたマウスを、
遺伝子操作によって作った。
このマウスは、足の骨と背骨で骨量の低下がみられ、
破骨細胞の数が増えていることが分かった。

通常のマウスの破骨細胞に女性ホルモンを投与すると、
「アポトーシス」という細胞死を引き起こす遺伝子の働きが活発になり、
破骨細胞の細胞死が進んだ。

しかし、女性ホルモン受容体を持たないマウスの破骨細胞では、
遺伝子の働きに変化はなく、細胞死も進まなかった。

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=54202

****************************

女性ホルモンが骨代謝に影響を及ぼすことは知られていましたが、
メカニズムについては明らかではありませんでした。
今回は、エストロゲン受容体αに着目し、
この受容体を持たないと、破骨細胞のアポトーシスを引き起こさない。
つまり、この受容体の発現を促進するように働きかけることが、
骨量を維持するためには必要なこと。
今後、この受容体をモニターすることが重要になりそうです。

2007年9月21日金曜日

救急患者約2割は未遂 自殺予防を考える/1

(毎日新聞社 2007年9月11日)

「あなたの抱える悩みを一緒に考えていきましょう」

横浜市立大病院高度救命救急センターの精神科医、山田朋樹さんは
2年前、自殺未遂者に語りかけた。
車の中で排ガス自殺を図り、意識もうろうの状態で
センターに運ばれてきた中年男性だ。
この言葉が男性を救った。「あの一言で頑張ろうと思いました」。
気力を取り戻した男性は、多額の借金を整理して再び仕事に就いたという。

全国の救命救急センターに搬送される患者の10-20%は、自殺未遂者。
同病院は03年から、搬送されて来た未遂者を、
精神科医がケアする取り組みを始めた。

山田さんは、「命を救う場面から介在すると、患者との信頼関係が築きやすい。
何度も話すうちに自殺をしようとした本当の理由が見えてくることもある」。

うつ病など精神疾患への対応にとどまらず、
借金や家族関係などの問題もソーシャルワーカーらと共同で解決策を探っている。

自殺予防総合対策センター(東京都小平市)の
松本俊彦・自殺実態分析室長らの調査では、
自傷行為をして精神科を受診した患者の19%が、
受診後1年以内に大量服薬による自殺を図っていた。
海外では、自傷経験者がその後9年間で自殺するリスクは、
経験がない人の400-700倍に達するという。

国の自殺未遂者への対策は緒に就いたばかり。
05年度から5年計画で、全国15病院の救急医療施設に搬送された
自殺未遂者を精神科医らがケアし、その自殺予防効果を検証する。
しかし、施策化されるとしても、それは研究の終了後になる。

同大医学部の河西千秋准教授は、
「環境さえ整えば、どの病院でも精神科医によるケアはすぐに実施できる」
と意識改革を訴える。

山田さんがセンターの常勤となった05年度、144人が自殺未遂で搬送。
しかし、退院後の自殺者は2人、未遂者は3人。
自殺予防の効果はあったと評価できる数字だ。
心を癒やす精神科医が救急現場で命を救っている。

政府は今年、世界自殺予防デーの10日から1週間を自殺予防週間と定めた。
98年以降9年連続で、年間3万人以上が自殺している日本。
この異常事態を解決するため、何が必要かを考える。

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&articleId=54512


***********************

自殺する理由はさまざまです。
しかし、本当に死ぬしか道はなかったのか???
家族や友人、社会が一人ひとりを支えている、ということを
もっともっと実感して欲しいです。
私たちは生かされている身。
こうして支え合って生きていることを、
感謝しながら生きていきたいですね。

過労、ストレス、パワハラ… 自殺予防を考える/2

(毎日新聞社 2007年9月12日)

「過労、ストレス、パワハラ……。
多くの労働現場は、うつ病にならない方がおかしいような状況だ。
休職期間に治癒せず、職を失って生活困窮から死を選ぶケースも多い」。
NPO法人「働く者のメンタルヘルス相談室」(大阪市)の伊福達彦理事長は指摘。

同室が今夏開いた「想いを語る会」で、遺族が胸中を明かした。
慣れない営業職で、売り上げが少ないと責められ自殺した中年男性、
月130時間の残業とパワハラで自殺した20代の男性……。

昨年11月に自殺した会社員、大橋均さん(当時56歳)の妻錦美さんは、
C型肝炎ウイルスに感染した均さんが十分な治療を受けられず症状が悪化し、
退職を強要されうつ病を発症、自殺したとして会社を提訴した。
「心身ともに弱り果て、私自身、明日はあるのかなという思いだった」。
会場から嗚咽が漏れた。

福利厚生が不十分な中小企業の社員、派遣先の制度を利用できない
派遣労働者を取り巻く環境は、大企業よりさらに深刻だ。
東京都内の中小企業で、1割の従業員が過去1年間に自殺を考えたことが判明。
抑うつ状態とみられる人は、4人に1人の割合。

農林水産省の小規模な外郭団体に勤務していた女性(33)は、
「産業医はおらず、メンタルヘルスの概念もなかった」。
過労などで休職し、復帰直後に責任ある仕事を任せるなど、
無神経な対応を受け再び休職。その後、職場には復帰できなかった。


システムエンジニアの派遣労働者だった男性(31)は、
派遣先の大手金融機関の上司に
「カウンセリング室を使えるのは正社員だけ」と切り捨てられた。
労働時間は月320時間に達したが、収入は同じ仕事をする正社員の半分程度。
仕事のない月も多く、過労に将来への不安が重なりうつ病に。
診断から1週間後、解雇された。
「派遣労働者には有給休暇さえない。
メンタルヘルスの問題以前に労働環境を改善してほしい」。

昨年10月施行の自殺対策基本法は、
事業主の努力義務に労働者の心の健康保持を課す。
しかし、約7割の事業所が「メンタルヘルス対策が必要」としながら、
実施している事業所は約2割に。

伊福理事長は、「労働現場でのうつの問題に
真正面から取り組まなければ、自殺は減らない」。

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=54669

*********************

自殺は、もはや家族だけで解決できる問題ではないです。
社会全体で取組まなければならない。
対処療法としては、カウンセラーによるメンタルヘルス対策。
根本的には、職場環境をいかに整備させるか、
生活環境をいかに充実させるか、を考えなければなりません。
仕事の効率化を図るとと同時に、社員の労働意欲を高める努力を、
企業は押し進める必要があります。
企業にとっても、自殺者を出すような環境では生き残ることはできないでしょう。

2007年9月20日木曜日

免疫不全症「高IgE症候群」の原因遺伝子を特定

(nature asia-pacific 9月3日)

東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科生体環境応答学系専攻
烏山一教授、峯岸克行准教授

高IgE症候群は、免疫グロブリンのIgEが高値になるほか、
重症のアトピー性皮膚炎や呼吸器の感染症、皮膚膿瘍などを伴う免疫不全症で、
先天性免疫異常の中では頻度が高く、
10万~100万人に一人の割合で発生すると推測。
1966年に疾患の存在が報告されて以来、その病態や遺伝的背景などの
原因、診断方法は不明なまま。

東京医科歯科大学の烏山一教授と峯岸克行准教授らは、
北海道大学、東北大学、藤田保健衛生大学、九州大学、
セルビア・モンテネグロ、トルコの小児科グループとの共同研究で、
この高IgE症候群の原因が、
STAT3(signal transducer and activator of transcription 3)の
遺伝子変異で起こることを明らかにした。

高IgE症候群には、非遺伝性あるいはまれに常染色体優性遺伝で
骨粗鬆症や歯の異常が起こるタイプ(Ⅰ型)と、
常染色体劣性遺伝でウイルス感染症が重症化するタイプ(Ⅱ型)に分けられ、
いずれもアトピー性皮膚炎は重症化。

烏山教授らは昨年、Ⅱ型の高IgE症候群でアトピー性皮膚炎を持ち、
細胞内寄生細菌やウイルスによる感染症を繰り返す患者が、
チロシンキナーゼ(チロシンにリン酸を付加する酵素)の一つ、
Tyk2(tyrosine kinase 2)遺伝子の異常を持つことを発見。

この患者の末梢血細胞を、サイトカインで刺激したところ、
IL-6、IL-10 IL-12、IL-23、IFNαといった多くのサイトカインの
シグナル伝達が障害されていることがわかった。
遺伝子解析により、Tyk2遺伝子の変異が見つかり、
細胞に正常なTyk2遺伝子を発現させると、サイトカインへの反応が正常化し、
Tyk2遺伝子の欠損が高IgE症候群に関与していることを証明。

Ⅰ型高IgE症候群の患者の末梢血細胞でも、
IL-6とIL-10のシグナル伝達は障害され、IL-12とINFαの応答は正常。
そこから IL-6とIL-10のシグナル伝達を担う分子の探索が始まり、
STAT3遺伝子の変異が関与することが明らかに。
STAT3遺伝子のDNA結合機能が、4分の1程度に低下していることも。

「STAT3遺伝子の異常によって、IL-6のシグナル伝達がうまくいかないと、
炎症が起こらない。これが、Ⅰ型高IgE症候群の患者さんに
痛みや熱感のない皮膚・肺膿瘍(冷膿瘍)があらわれる理由」。

「Tyk2遺伝子の異常が関与するⅡ型では、抗酸菌に感染しやすいが、
STAT3の異常があるI型では黄色ブドウ球菌に感染しやすく、
膿が出やすいようだ」とその病態の違いを語る。

STAT3は、30以上のシグナル伝達のファクターとして働いている遺伝子。
「今後は、STAT3のシグナル伝達経路のどの部分が強く関与するかを調べ、
高IgE症候群の病態を解明すること、また、一般のアトピー性皮膚炎の患者でも
STAT3遺伝子の異常が起こっているのかどうかを研究したい」。

すでにアレルギー患者の遺伝子の網羅的な解析を共同研究で始め、
STAT3ノックアウトマウスによる病態の解析も準備中。

実際、乳幼児期から重症のアトピー性皮膚炎を患ってきた患者が
後に高IgE症候群と診断された例も多く、
今回の高IgE症候群の原因遺伝子同定によって
遺伝子診断による早期の確定診断ができる可能性が高まった。

高IgE症候群のような原発性免疫不全症は病態がはっきりせず、
診断も治療も進みにくい。
「患者登録によって、遺伝子診断をできる免疫不全症があるにも関わらず、
医師の間で普及していない。
また、高IgE症候群の患者さんが起こす肺膿瘍は
あらかじめ抗生剤を飲むことで予防できるのに、その情報が伝わらない。
免疫不全症に、医師も社会ももっと関心を持ってほしい」。

今回の論文発表の後、ニュースを聞いたアトピー性皮膚炎の患者から
多くの反響が寄せられたという。
烏山教授も峯岸准教授も、この発見が高IgE症候群や
難治性のアトピー性皮膚炎の治療への突破口になればと意気込んでいる。

(小島あゆみ/サイエンスライター)

http://www.natureasia.com/japan/tokushu/detail.php?id=42

2007年9月19日水曜日

じょっぱり魂―“団塊の名将”齋藤重信と盛岡商業サッカー部全国制覇への軌跡



「じょっぱり魂―“団塊の名将”齋藤重信と盛岡商業サッカー部全国制覇への軌跡」
吉沢 康一著、日刊スポーツ出版社


新年が始まって早々、素晴しい偉業が生まれました。
全国高校サッカー選手権で、盛岡商業が初優勝!!!

同じ岩手県人として、とても嬉しかったです。
なにせ、岩手はスポーツで全国一になることはあまりないし、
サッカーや野球といったメジャースポーツではなおさらです。

大雪によるグラウンドの制限、少ない人口、長い移動距離、施設やコーチの不足、
などと関東、関西圏などの都市と比べて、マイナス要因があります。


このようなハンディを克服しつつ、盛岡商業らしい
豊富な運動量を生かしたスピード感あるサッカーを目指して、
生徒や監督、コーチ、父兄たちが一丸となって取組んだ結果が、
全国優勝という偉業を生み出したと思います。

斉藤監督の病気は、とても選手たちに衝撃を与えたと思います。
でも、このアクシデントをネガティブではなく、ポジティブに結び付けていったことが、
精神的なたくましさを生み出したのではないか。

私たちの生活でも、いつ、いかなるアクシデントが起こるかもしれません。
それに対し、どう対処するか?
ダメだ~と落ち込むか、何のこれしき!と立ち向かうか?

アクシデントを乗り越えて、優勝という結果を掴み取った盛岡商業イレブンに、
賞賛すると同時に、改めて人間の強さを学んだ気がします。

ムーンスター、世界初のバイオマス上履きシューズ





(スポーツ早耳ニュース 8月27日)

ムーンスターは、クラレプラスチックスと共同で、
地球温暖化防止、CO2削減の取り組みを目的に、
植物由来のバイオマス素材(軟質ポリ乳酸樹脂)を使用した
シューズを世界で初めて開発。

開発したのは、幼稚園児用上履きシューズ
「バイオマスはだしっこ」。

軟質ポリ乳酸樹脂をソールに、アッパー材料にもポリ乳酸繊維を使用。
ポリ乳酸は、とうもろこしなどのデンプンから作られる材料として
脚光を浴びており、同社は数年前からシューズへの応用を検討してきた。


*********************

バイオマスを用いた商品は、これからもっともっと需要が増えます。
環境にやさしい、人体にやさしい商品を目指すことが、
これからのモノづくりに必要なことです。
ただ、とうもろこしは、最近はエタノールの原料として用いられているので、
ますますとうもろこしの価格が上がってしまいますね。
ちなみに、私はとうもろこしが大好きです?!
食べる方に影響がなければいいですねえ~

2007年9月18日火曜日

腕時計型携帯あったら「購入する」が約14%、「欲しい」は30%以上

(Yahoo!ニュース 9月18日)

全面がディスプレイというコンセプトモデルが発表されるなど、
製作者が考える近未来の携帯電話の姿は時折見ることができる。
では、ユーザーがほしいと思う近未来の携帯電話とは?

「携帯電話に関する調査」(インターネットコム、goo リサーチ)によると、
約3割のユーザーは「腕時計型携帯電話」があったらほしいと。

調査対象は、全国10代~60代以上のインターネットユーザー1,092人。
まず6つの例をあげ、欲しい物を選んでもらった。
最も多かった回答は「欲しいものはない」(44.05%:481人)、
次に多かったのは「腕時計型電話」(350人、32.05%)。

腕時計型電話は、日本では「WRISTOMO(リストモ)」として販売されているが、
このことを知っているのかを尋ねてみたところ、
半数以上(55.31%、604人)が「知らなかった」と回答。
「知っている」(16.58%、181人)、「聞いたことはある」(28.11%、307人)。

「知っている」と回答した181人のうち、3人が購入。
「改良してほしいと思ったポイント」を聞いたところ、
「軽量化」、「コンパクト化」、「ディスプレイを大きく」。
利用者としては重さ、大きさが不満点だったようだ。

「購入しなかった理由」を尋ねてみると、
「デザインが気に入らなかった」(21.91%、39人)、
「持っているのが恥かしい」(20.79%、37人)、
「本体が大きすぎた」(19.10%、34人)と、
デザインと大きさを不満点に挙げている。

近未来の携帯電話としては、「デザイン性の高いコンパクトな腕時計型電話」
というのが求められているようだ。

「大きさ、デザインが G-SHOCK 程度の腕時計型携帯電話があれば購入しますか」
との質問に、「購入する」(14.19%、155人)、7人に1人は購入意向があるようだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070918-00000033-inet-inet

***************************

これからの携帯電話は、さらにコンパクトになり、多様な形状になると思う。
その一つが腕時計型ですね。
他にも、イヤホン型やネックレス型なんていうものもあれば面白いですね。
映画やアニメに出てきたようなものが現実になりそうです。

2016年夏季オリンピック大会に7都市が立候補申請

(東京オリンピック招致委員会 9月14日)

国際オリンピック委員会(IOC)は、2016年第31回オリンピック大会に
立候補申請した7都市を発表。
申請都市は、東京のほか
バクー(アゼルバイジャン)、シカゴ(アメリカ)、 ドーハ(カタール)、
マドリード(スペイン)、プラハ(チェコ)、リオデジャネイロ(ブラジル)。

7つの申請都市は、2008年6月にIOC理事会により5都市程度に絞られ、
開催都市は2009年10月2日のIOC総会(コペンハーゲン)で
IOC委員の投票により決定されます。

<石原招致委員会会長(都知事) コメント>

いよいよ、ライバルの顔が定まり、オリンピック招致は新たなステージに
入ったことになります。立候補した都市は、いずれも各国を代表する
実力ある都市であります。これら強豪都市との招致レースを
勝ち抜いていくことは簡単なことではありませんが、
十全の力を発揮できれば、勝算は十分にあります。
今後、国を挙げて招致活動を展開し、実現に向け全力を尽くしてまいります。
都民、国民の皆様の一層のご支援をお願いいたします。

<竹田招致委員会副会長(JOC会長) コメント>

いよいよ招致活動が始まるという緊張感と期待感を抱きました。
各都市とも非常に強力な都市であり、これまで以上に過酷な戦いに
なることが予想され、私自身も身が引き締まる思いで一杯です。
今後、IOCの定める手順に従い、明確なビジョンとコンセプトに基づく
オリンピックの競技大会計画を策定し、本会と東京都で設立した
「特定非営利活動法人東京オリンピック招致委員会」が中心となり、
「申請ファイル」、「立候補ファイル」等の提出と
国内・国際招致活動を積極的に展開してまいります。
また、本会、財団法人日本体育協会や各関係競技団体を初めとする
日本のスポーツ界が一体となり、国・政府や経済界などの
更なるご協力をいただきながら、日本全国の皆さんから
応援していただけるよう全力を尽くしてまいります。

http://www.tokyo2016.or.jp/jp/news/whatsnew/infomation/20167.html

2007年9月12日水曜日

安倍首相辞任:識者ら「当然」「遅すぎた」 擁護の声、少なく

(毎日新聞 2007年9月12日)

安倍晋三首相が突然の辞意に、
識者には「当然だ」との受け止め方が多く、擁護する声は少ない。

◇居座りは無理--政治評論家・森田実氏の話

来るべきものが来ただけで、当然と受け止めている。
参院選で国民から事実上の不信任を突きつけられ、
国民が信任しない政権が、「衆院じゃないから」という理屈で居座るのは無理。
どんな独裁政権でも、国民の信任が得られないと長持ちしない。
衆院解散のエネルギーは、首相自身にも政権にも残っていないことが、
首相の最近の表情から読み取れた。
臨時国会前から、既に安倍首相には辞めるという選択肢しか残っておらず、
後は時期の問題だと考えていたので全く驚きはない。

◇何もしてない0点--評論家、室伏哲郎さんの話

辞任は当然だ。むしろ遅すぎるくらい。
7月の参院選で、安倍晋三首相は「私と民主党の小沢一郎代表の
どちらを首相に選ぶのか」と国民に迫った。
国民は、選挙結果を通じてその意思を示したのに、
首相は前言を翻し、何もなかったかのように居座り続けた。
安倍政権は実質的に何もしていない。0点だ。
後継に選んだ小泉純一郎前首相の責任も大きい。

◇根拠なかった続投--評論家の樋口恵子さんの話

辞意表明は遅きに失した。安倍さんは参院選で自民党が大敗しても、
「基本的な政策は支持されている」と言っていたが、何の根拠もなかった。
よくぞここまで居座ったという感じだ。
安倍さんは、国民が何を望んでいるのかが理解できなかったのが致命的。
国民が腹をすかせているのに、それを理解せず、国を愛することを強いた。
次の首相には、聞き上手な人がなるべきだ。

◇逆風が多すぎた--漫画家、弘兼憲史さんの話

国会の期間中で本当にびっくりした。
自民党が崩壊する、あるいは次の選挙で勝てないと自ら考えたのか、
自民党の長老から説得されたのか。
いずれにしろ断腸の思いで決断したのだろう。
この1年間で、憲法改正への道筋をつけたことは評価したい。
ただ、消えた年金の問題や政治とカネなど、
あまりにも自分と関係のないところで逆風が吹いた。

◇家族会沈うつ

安倍政権の支持率が低迷する中、支持を続けてきた拉致被害者家族も、
突然の辞意にショックを隠せなかった。
北朝鮮による拉致被害者家族会の飯塚繁雄副代表は、
午後1時前にニュースで「辞意」を知り、「えっ、まさか」と思った。
「解決に向けてこれからという時に早すぎる。
安倍首相が一番熱心に取り組んでくれただけに、気が暗くなる」と沈うつな表情。
増元照明事務局長も、「ショックが大きすぎてコメントできない」。

http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/kokkai/news/20070912dde041010049000c.html

***********************

安倍政権は、無責任な集団だった、ということ。
安倍さんには、政治に対する真摯な姿勢がなかったですね。
小泉さんより少しはマシかと思ったが。。。
残念ですね。
次の政権は、もっと真面目に政治を行ってほしいです。

情報の公開、政策の明確さ、を重視して欲しい。
状況が公開されなければ、社会保険庁の問題も解決しないし、
何を根拠として政策を実施するのかを明確にしなければ、
テロ対策特措法の是非を議論することはできない。

民主党が参院選で過半数を取った理由の一つには、
小沢さんが真面目に政治を行っている姿勢が評価されたと思います。
全国を行脚する、なんてことはなかなかできないことですから。

小泉さんのような「軽い政治」から脱却して、
真面目な政治を行ってくれるように期待したいですね。

茨城GG、出発から3年頂点に 欽ちゃん胴上げ

(毎日 2007年9月11日)

出発から3年、夢列車がとうとう日本一にたどり着いた。
全日本クラブ野球選手権で、念願の初優勝を果たした茨城ゴールデンゴールズ(GG)。

決勝のNOMOベースボールクラブ戦は、序盤から得点を重ね、
北野偉也投手は相手を1安打無得点に抑える完璧なピッチング。
不祥事を乗り越えての優勝に、スタンドや地元から温かい拍手が送られた。

初優勝まで、あとアウト一つ。
一塁側スタンドの応援団は皆立ち上がり、マウンド上の北野偉也投手に
「あと一人、あと一人」とエールを送る。
打者が打ち上げた球は、右翼・岩田紀彦主将のグローブに。
跳びはねて勝利を祝う応援団。
「よくやったー、おめでとう」と声が飛んだ。
萩本欽一監督が胴上げされると、フェンス越しに
「わっしょい、わっしょい」と一緒に掛け声を出した。

応援団35人は、午前7時に稲敷市を出発。
スタンドでは「茨城」の文字が背中に入ったユニホームや
黄色い鉢巻き姿で選手たちを見守った。

チャンスは初回から。
岩田主将が適時二塁打を放ち、小嶋圭佑選手が還り先制。
「このまま上って行こう」。つくばみらい市の大里良子さん(56)が叫ぶ。
続く酒井忠晴選手の右前安打で岩田主将が2点目のホームを踏むと、
木澤安司応援団長(67)は「続け続け」と声を張り上げる。

「追加点がほしい」。五回、鴨志田君子さん(65)が祈った。
選手の料理を作るため、毎週牛久市から稲敷市に通っている鴨志田さん。
「孫のようでドキドキです」

六回裏、北野投手の好投が続く。
三條能央捕手の母久美子さんは、福島県郡山市から駆け付けた。
「伸び伸びできている。バッテリーの息がぴったりですね」。

試合終了後、木澤応援団長の妻かほるさん(64)が涙をぬぐった。
「3年間応援してきてよかった。もう胸がいっぱいです」。

◇近く優勝報告会も--初優勝に沸く地元

茨城GGの本拠地である稲敷市は、念願の初優勝に沸いた。
市では近く、優勝報告会を開き、公共機関玄関に「祝優勝」の張り紙を張るという。

茨城GGを誘致した旧桜川村の元村長、飯田稔さんは
「8日に応援に行き、大量得点で勝ったので期待していたが、
まさか優勝とはすごい。うれしい限り」と大喜び。
市内の主婦(54)は、「優勝は選手が連日、練習で培ったたまもの。
今度は都市対抗でも期待したいですね」。
 
高城功市長は、「今後ともできる限りバックアップし、
市の宝として球団を応援していきたい」。
また、もうひとつの本拠地であるつくば市の市原健一市長も、
「心よりお祝い申し上げます。今後もつくば市民に夢と元気を与え続けてください」。

==============

◇迷い消え先制打--岩田紀彦主将(26)

ベンチに駆け寄り、仲間の姿を見ると涙が込み上げてきた。
「3年間悔しい思いをしてきたけど、生活が厳しい中で
最後まであきらめずにやってきて良かった」

今では数少なくなったチームの1期生の一人。この春に主将を任された。
それまでの仲間がチームを離れ、メンバーが大幅に入れ替わり、
気持ちも落ち込んだ。まとまりのない新チームをどう立て直すか。
河村雅志選手と、桜川の球場で野球ができることに感謝してもらおうと必死に。

9日の準々決勝。チームは逆転勝利だったが、自分は打てなかった。
プレッシャーで心が乱れていた。
「3年目でこういう舞台を迎えられたのに」。
酒井忠晴選手の「自信を持って思いっきり振ればいい」という言葉に支えられた。

迎えた決勝。
初心に返り「来たボールを打とう」と心に決めた。
初回2死二塁で打席に立ち、内角直球を先制の二塁適時打。
もう迷いはなかった。
「今日は一球一球が楽しかった」。
優勝旗にもたれかかり、「日本選手権で一勝したい」と、次の目標を見据える。

http://www.mainichi-msn.co.jp/sports/ama/archive/news/2007/09/11/20070911ddm041050158000c.html

************************

おめでとう、欽ちゃんGG!!!!!
いや~本当に良かったです。
発足直後から注目してきましたが、ひとつの偉業を達成しました。
つくばで試合を定期的に行うようになって、よく試合を見に行きました。
いい試合はしていましたが、実力的には少々物足りないところがありました。
特に打撃面。
全体的に強い打球を打てる選手が少ない。
守備力、投手力はまずまずなので、
うまく打撃の調子がいい状態で臨めれば、と思っていましたが。

一番は、欽ちゃんの野球を楽しむ姿勢が素晴しいですね。
いつもつくばでは、ずっとマイクパフォーマンスをして
選手、観客みんなを楽しませてくれる。
もっともっと欽ちゃんGGの試合が見たいですね。

2007年9月10日月曜日

ラグビー:W杯 予選リーグ 91失点、日本大敗 豪州と初戦、得点1PGのみ

(毎日新聞 2007年9月9日)

日本 3-91 オーストラリア
(前半:3-23、後半:0-68)

日本は、前回準優勝のオーストラリアに3-91で大敗し、黒星スタート。
日本は、91年の第2回大会でジンバブエを破って以降、11連敗。

日本は、前半は低く前に出る組織的な防御で健闘したが、
後半にタックルが甘くなり、10連続トライを奪われるなど一方的な展開に。
得点も、前半終了間際に小野が挙げた1PGのみでノートライ。
日本は、12日にフィジーと第2戦を行う。

◇集中と自信、勇気を今後に--日本・カーワン・ヘッドコーチ

日本にとってあまり良い一日ではなかったが、
今後の試合に向けて、集中と自信、勇気を持っていきたい。

◇防御崩壊、非力を痛感

日本と世界との差を思い知らされた一戦だった。
唯一、2度の優勝経験を持ち、世界ランキング2位のオーストラリアが相手。
日本は、第2戦のフィジー戦を勝機と見て、控え選手中心で臨んだ。

前半は健闘といえるだろう。
キックオフから、低く絡みつくようなタックルで対抗。
現在、世界最高とも評されるグレーガン、ラーカムのHB団が操る
オーストラリアの波状攻撃を、最後の一線で防いだ。
前半、圧倒的にボールを支配しながら、
オーストラリアのトライが3本にとどまったのは、
日本の防御が堅かったからにほかならない。

カーワン・ヘッドコーチの
「立ち上がりから集中して、日本のスタイルに徹する」
との意図は、守りの面では徹底された。

攻めても、日本ボールのラインアウトで、
相手の態勢が整う前に素早くスローインするなど、
工夫が見られたことも確か。

しかし、後半、試合の様相は一変。
開始早々、オーストラリアがラインアウトからラインに展開。
CTBの縦の攻めを軸に、日本の防御を破りにかかる。
タックルで止められた後も、短く縦につなぐ攻撃。
あっさりとゴールラインを割られてしまった。

この後は、オーストラリアの一方的な攻めが続くばかり。
後半の立ち上がりに「集中」を欠いて、
日本はまた、自らの非力を確認する結果となった。

「負けは負け」の勝負事だが、負け方にもいろいろある。
大敗としか言いようのない第1戦の敗戦が、
第2戦に挑む主力選手の士気に影響しないか心配だ。

http://www.mainichi-msn.co.jp/sports/feature/news/20070909ddm035050118000c.html

************************

初戦のオーストラリア戦は予想された結果。
これは、予選突破には致し方ないこと。
予選突破するには、2位に入らなければならない。
それには、オーストラリア以外のチームに勝つこと。
そのために、あえて主力選手を出さず、リザーブ中心に試合。

今の日本の実力では、オーストラリアに勝つことはできない。
この現実はわかってはいるが、やはり負けるのは悔しい。
この大敗を生かすには、次のフィジー戦に勝つこと!!
Forza, Team Japan!

脳で働く「壊し屋」発見 掲載号、表紙に日本の漫画


(共同通信社 2007年9月7日)

脳の神経細胞で行われる情報伝達が活発化し過ぎないよう
適切にコントロールするタンパク質を、
自然科学研究機構生理学研究所の瀬藤光利准教授らのチームが発見、
米医学誌セルに発表。

「スクラッパー(壊し屋)」と命名されたこのタンパク質の働きを利用すれば、
情報伝達に異常が生じる統合失調症やアルツハイマー病などの治療に
つながる可能性があるという。

また、「ジョジョの奇妙な冒険」などで知られる
人気漫画家、荒木飛呂彦さんが「壊し屋」のイメージをイラストに描き、
研究成果が掲載された号の表紙を飾った。

体内には、不要になったタンパク質に目印を付けて
分解してしまう仕組みがある。
研究チームはコンピューターを使い、
人のゲノム(全遺伝情報)のデータから、
神経細胞でこの仕組みを担っていると予想される遺伝子を特定。
マウスでこの遺伝子を欠損させると、スクラッパーが作られなくなり、
脳の情報伝達物質が過剰に放出されることを確認。
この結果、スクラッパーが情報伝達を担う余分なタンパク質に目印を付け、
伝達が行き過ぎないよう制御していると判断した。


***************************

生体のしくみは、驚くほどバランスが取れています。
ONとOFFがちょうどいいタイミングで切り替わる。
制御する物質の研究はこれからですね。
私の頭の中には、余計なつまらない情報ばかりなので、
スクラッパーがちゃんと働いていないのかもしれません。。。

荒木さんの絵が表紙を飾るというのはユニークですね。
もっと日本人の絵がさまざまな表紙を飾って欲しいです。
それだけ、いい絵がたくさんあるのだから。