2008年6月22日日曜日

脳を元気に (3)朝食食べて集中力アップ

(読売 6月13日)

3年前に熊本県が行った小中学生対象の学力テストで、
「朝食を必ず食べる」中学生の5教科合計点(500点満点)の平均は
「ほとんど食べない」生徒の平均を65・4点も上回った。
規則正しい生活の大切さを裏付けたものだが、
専門家は「脳と栄養の関係を考えても当然」。

脳のエネルギー源は、ブドウ糖だけ。
ブドウ糖は、肝臓にグリコーゲンの形でわずかしか蓄えられていない。
中川八郎・大阪大名誉教授(神経内科学)は、
「ひと晩寝ると、体内に蓄えられたグリコーゲンは空になる。
朝食を抜くと、脳に必要なエネルギーが供給されず、集中力が低下し、
ミスが多発する」。

女子栄養大の三浦理代教授(栄養科学)は、
脳を目覚めさせる朝食として、「ごはんなどの炭水化物(糖質)とともに、
糖質を効率よくエネルギーに変えるビタミンB1を含む食品も食べて」。

B1摂取には、うなぎ入り卵焼きやほうれん草のごまあえなどが良い。
白米を胚芽米に代えるのも賢い手。
洋食なら、ピーナツクリームやシリアルなどの食品がお勧め。

三浦教授は、「脳を活性化するメニュー」などをレシピ付きで紹介。
ビタミンB1が豊富な豚肉のほかに、脳の神経伝達物質の材料となる
アミノ酸の一種「トリプトファン」を多く含む鶏肉、神経細胞の保護作用がある
ドコサヘキサエン酸(DHA)が多い魚を挙げている。

こうした食事は年齢に関係なく共通するが、年を重ねると注意したいのは
脳の低栄養状態」。
同じ食材を食べ続けるなど、食事が単調になるときに起こりやすい。
この状態が長く続くと、脳の老化の引き金になる。
たくさんの食材をバランス良く食べたい。

http://www.yomiuri.co.jp/iryou/medi/plus/20080613-OYT8T00519.htm

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