2008年6月24日火曜日

使われるほど進化する音声情報検索システム

(サイエンスポータル 2008年6月13日)

ユーザーが協力すればするほど性能が向上する
音声情報検索システムを、産業技術総合研究所の
後藤真孝・主任研究員と緒方淳・研究員らが開発。

インターネット上にある日本語の音声データ「ポッドキャスト」を
対象としたこのシステムによる全文検索システム
「「PodCastle(ポッドキャッスル)」を公開、実証実験を開始。

ポッドキャストは、音声版ブログとも言われ、急速に普及。
これまでの音声認識技術では、誤認識が多く、新しい言葉に対応できず、
インターネット上には多様な音声データが存在するのに対し、
使い物になる音声情報検索サービスは実現していなかった。

新しく開発されたポッドキャッスルは、
不特定多数のユーザーが簡単な操作で誤認識を訂正できる
新たなインターフェースが組み込まれている。
さらに、不特定多数のユーザーの協力で構築されている
インターネット辞書「はてなダイアリーキーワード」などを用いて
開発された、新しい言葉を自動学習する仕組みも付加。

この結果、多くのユーザーが利用し、訂正すればするほど
音声の検索・認識性能が向上する性格を持っている。
ロボットやコールセンター、会議議事録作成などの
さまざまな分野への応用が期待。

http://www.scienceportal.jp/news/daily/0806/0806131.html

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