2008年6月28日土曜日

ぜんそく、黄砂で悪化 環境汚染物質含み 鳥取大、きょう発表

(毎日新聞社 2008年6月17日)

中国大陸から飛来する黄砂により、日本のぜんそく患者の症状が
悪化している可能性のあることが、鳥取大の調査で分かった。
中国から黄砂に乗って飛来する環境汚染物質による
日本での健康被害が懸念される中、具体的な調査事例として注目。

調査は、同大付属病院(鳥取県米子市)を受診した20歳以上の
ぜんそく患者117人を対象。
07年3-5月に、黄砂で同市内の視界が10キロ以下になった
計9日間について、翌日以降に電話で聞き取り調査。

その結果、3月と4月では27人(約23%)で、せきや痰が多くなるなど
ぜんそく症状の悪化がみられた。
スギ花粉の影響を除外するため行った5月の調査でも、
16人がぜんそく症状の悪化を訴えた。

研究チームが空気中のちりを分析したところ、
黄砂が飛んだ日は、飛ばない日よりアレルギーなどを引き起こす
ニッケルや、カドミウムの含有量が多かった。

渡部仁成助教は、「黄砂そのものより、付着した有害物質が症状に
悪影響を与えている可能性がある」。

http://www.m3.com/news/news.jsp?sourceType=GENERAL&categoryId=&articleId=75494

0 件のコメント: