(毎日 6月13日)
疑問の始まりは、校庭の記念樹。
今年度、3小学校の校庭が人工芝化される東京都目黒区。
子どもを小学校に通わせる40歳の母親は、
「工事で学校のシンボルが切られると聞き、初めて関心を持った。
なぜ人工芝にするのか、納得できる説明もデータも示されないまま」
子どもの体にどんな影響があるのか?維持管理費はいくらか?
周辺環境や自然環境に悪影響はないのか?
4月、区側に説明を求める活動を行い、記念樹の伐採は見送られたが、
工事はこのほど始まった。
昨年度、過去最高の売り上げを記録したスポーツ振興くじ(toto)。
その助成事業に、今年度からグラウンドの人工芝化が加えられた。
くじを運営する日本スポーツ振興センターの担当者は、
「維持費の安さなどから需要がある」
目黒区教委の学校施設計画課も、
「雨が降った直後にも使えるなど、天然芝より使い勝手が良い」
人工芝化に対して、1件3000万円を上限に4分の3の事業費が
totoから助成。
しかし、3000万円で済む工事はほとんどなく、
超過分はその自治体の負担。
新たに天然芝化する場合、上限6000万円で5分の4の事業費が助成。
制度としては天然芝が優遇されているが、
目黒区のように、維持管理に手間がかからないという理由で
人工芝を選択する自治体も増えてきたようだ。
目黒区では、議会でも議論に。
工藤はる代区議(無所属)は、「区立学校の人工芝化は区長の公約だが、
一方的に話が進められ、住民や父母の一部からは理解を得られていない」
けがの少ない芝生の上でスポーツができ、街の緑化にもつながる目的で
進められてきた芝生化運動。
しかし、天然芝とは異なり、人工芝で足腰を痛めたり、
やけどをする例はプロ野球でも問題に。
天然芝に近い人工芝が開発されているとはいえ、
そのメリットには疑問視する声があるのも確か。
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