(日経ヘルス 6月25日)
夏に体がむくむと、冬、冷え性になりやすい――。
第60回日本東洋医学会学術総会(6月19~21日)で、
市立砺波総合病院東洋医学科医長の古谷陽一医師らのグループは、
冷えの前兆として現れる身体症状についての研究結果を発表。
この研究は、どんな身体症状が冷えに先行して現れるのかを調べた。
主な身体症状は、「腹が張る」、「腹がゴロゴロ鳴る」、「体がむくむ」、
「げっぷがでやすい」など50項目。
夏の「体がむくむ」症状と冬の冷えには関連があり、
冬に冷えの症状が現れた被験者は、夏に「体がむくむ」症状が出て、
秋以降もむくみの症状が継続。
夏に「体がむくむ」ことが、冬以降の冷えを予測する診断材料になり、
冷え性を発症するリスクファクターとなる可能性がある。
研究対象は、短期大学の女子学生77人(平均年齢20歳)。
夏(7月)と冬(11月)に1回ずつ、50項目の自覚症状
(寺澤 捷年:『症例から学ぶ和漢診療学 第2版』、医学書院)について
調査を行った。
夏と冬に、5日間ずつ「体が冷えている」度合いを11段階で毎日答え、
その平均値を「冷えの強さ」として記録。
5以上を冷え性と判定し、すでに夏に冷え性だった3人を分析から除いた。
記録不備で4人を除外。
その結果、70人中17人が冬に「冷え性」と判定され、
夏に「体がむくむ」症状が、冬の冷えと最も関連が深かった。
古谷医師は、「夏に体がむくむと、必ず冷え性になるわけではないが、
冷え性になりやすいといえる」
冬に冷えが現れた群と、そうでなかった群を比べると、
冷え性群は、身長と体重の値が低く、BMI(体格指数)には差がなかった。
古谷医師は、「『体がむくむ』のほか、『低身長』も、
冷え性のリスクファクターになる可能性がある」
http://nh.nikkeibp.co.jp/article/nhpro/20090625/103553/
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